「モデルの家トレ」とは……見よ! この鍛え上げられた腹筋。主は、モデルであり、俳優としても活躍する平山祐介さんだ。
役づくりのうえでも「家でのトレーニングは欠かせません」という祐介さんが愛用しているのが「腹筋ローラー」である。
「腹筋ローラーは、ローラーの直径や幅、数によって負荷が異なります。基本的には直径が短く、幅も狭くなるほど負荷は高くなる。最近はアシスト機能が搭載されたものもあるので、まずは自分の体に合った腹筋ローラーを見つけてくださいね!」。
しかし、自宅で腹筋を鍛えるのであれば、ただの“腹筋”でも良さそうだが……。
「通常の腹筋は、腕や体の勢いを使ってしまいがちで、効果的に腹筋に効かせるのが意外と難しいんですよ。あと、トレーニング器具を使うとやっている気にもなるし(笑)」。
そう、マインドにもフィジカルにも効くのが腹筋ローラーというわけだ。では、それをどうやって使っているのか。祐介さん流のポイント解説!
祐介さん流・腹筋ローラー術のポイント
① 膝立ちの姿勢になり、やや前屈。肩の真下の位置に腹筋ローラーをセット。② 床につけた膝を軸に、腹筋に力を入れながら腹筋ローラーを前に押し出す。③ 伸びきったら、①の位置へ腹筋ローラーを戻す。文字にすると超簡単だが、果たして……。祐介さんのアドバイス付きで、追っかけてみよう!
アドバイス①「さぁ、スタートです。腹筋ローラーを使うときは“背中”と“腹筋”、それぞれを意識してくださいね」。
アドバイス②「はい、ここまで来るとだいぶプルプルきますよ(写真右)。なお、腰に負担がかかるので、背中は反らないように!」
アドバイス③「腕がほぼ伸びました。ここまで来ても、腹筋を締めて、体はやや“への字”の状態をキープ!」
アドバイス④「最初から最後まで、腹筋のテンションは緩めちゃダメです。気を抜かずに、常に腹筋の伸縮を意識することが大切です。ただ、そうすると肩に力が入りやすいので、そこは力まないように」
アドバイス⑤「少しずつもとのポジションまで戻していきます。戻り切ったときも腹筋のテンションを抜かないように! 尻を引きすぎないように、膝上で体を丸めるイメージで我慢してください。で、そのまままた押し出していきます。
これを僕は、1セット15往復として計6セットを、40秒のインターバルを設けてやっています」
ちなみに祐介さんはこのトレーニングを、毎日やらずに「1日おき」に実施しているという。なぜなら筋肉は酷使するとダメージを受け、回復していない状態でトレーニングをするとパフォーマンスも効果も低下してしまうから。
筋トレも仕事と同じで、休むことが大切なのだ。ちなみに、
「戻ってくるのが無理だったら、伸ばしきったところで崩れてもいいと思いますよ。片道を繰り返していければ、次第に戻せるようになるはずです」とのこと。そして……
「自分が設定した回数をクリアすることだけを目標にしないこと! ズルして10回やるよりも丁寧に意識しながら8回やる方が効果はあります。体を労りながら、無理せず続けて、徐々に回数を増やすようにしてくださいね」と祐介さん。
ローマもバキバキの腹筋も、一日にして成らず。魅力的な体を手に入れたい人は、効果的な腹筋ローラートレーニングを無理のない範囲から始めてみては?
「モデルの家トレ」とは……自宅で働き、自宅で遊び、自宅で食べる。行動範囲が狭くなれば当然、体はなまる。で、なんとかせねば! と思っているあなたに、“体が資本”のオーシャンズモデルたちが実践する、自宅での体メンテナンス術を伝授。
上に戻る 市川明治=取材・文