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意識的に体のバランスをとるエクササイズ

今回は、体の前後左右のバランスをとろうとする動きを意識的に行うことで、正しい姿勢を保つために必要な筋肉を鍛え、同時にアンバランスな姿勢の矯正を目指す時短ケアだ。これにより、胸郭を柔軟にして肺を大きく膨らませられる状態をつくることもできる。
まずテニスボール・バランス。テニスボールの上に座ってバランスをとり続けるだけで、背骨の配列を矯正できるという効果がある。
「背骨の終点である尾骨を支点にしてバランスをとることで、背骨のひとつひとつのジョイント部分の硬さがとれてアライメントが整い、正常なS字カープを取り戻すことができます。背すじを伸ばすことが効果を高めるポイントです」。
【テニスボール・バランス】
時短ケア
椅子や台の上にテニスボールを置き、尾骨の下あたりにテニスボールがくるように座る。背すじを伸ばし、体が前後左右に揺れないように1分間バランスをとる。
もうひとつがフォームローラー・バランス。胸郭まわりの硬さをとり、胸を大きく開けるようになるエクササイズだ。
「両腕を大きく広げてフォームローラーの上に寝転がるだけです。硬くなって開きにくくなっている胸郭まわりを柔軟にできます。とはいえ、けっこうグラグラしてバランスをとるのが難しいんですが、両脚で体のグラグラを抑えることで体幹まわりの筋肉にも刺激を与えられるので一石二鳥のエクササイズになるんです」。
【フォームローラー・バランス】
時短ケア
フォームローラーの上に1〜2分間寝る。両腕を広げて床につけ、胸を大きく広げることを意識しよう。両脚は膝を伸ばして大きく広げて体が左右に揺れないようにバランスをとる。
「テニスボール・バランスは、1時間に1回くらいのペースでデスクワークの合間に行うといいでしょう。フォームローラー・バランスはテレビを見ながらやるのもアリです。こちらも1日何回でも行っていいですよ。続けることで背骨のアライメントが整えられ、姿勢や呼吸の改善に繋がります」。
「時短ケアのススメ」
トップアスリートだってしきりに言っている。「長く現役生活を続けるためには練習と同じくらい体のケアが必要だ」って。毎日せっせと働き、休日は家族サービスに勤しむ40代男性諸君、無理は良くない。まだまだ先は長いのだ。「最近、体のあちこちが痛い」「疲れがちっとも抜けねえ」などと、さまざまな体の不調を感じているなら、ここはひとつ、時短でサクッと体を整えてあげてほしい。上に戻る
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【取材協力】
ハイアルチ 吉祥寺スタジオ
住所:東京都武蔵野市吉祥寺東町1-17-18
電話番号:0422-22-7885
営業:10:00~22:00(平日)、10:00~19:00(土・日・祝)
http://high-alti.jp/
空間をまるごと低酸素状態にしたスタジオで行う「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」を、気軽かつ、リーズナブルに体験できる日本初のハイアルチテュード専門スタジオ。専門トレーナー指導のもとでのトレーニングなので、安全に効率よく鍛えられる。都内では、吉祥寺のほかに、三軒茶屋、代々木上原にスタジオを構える。
 
楠田圭子=取材・文 渡邊明音=写真


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