「シングルオトーチャンの生活白書」とは……親子にとって、食事の時間はとても大切
子供との食事の時間は、いちばんのコミュニケーションの時間です。仕事や学校があるので、一緒に食事ができるのは夕食のときが多いと思いますが、子供から今日1日の出来事を聞きながらご飯を食べるのはとても嬉しいことです。僕はこの親子での食事時間をとても大切にしています。
シングルファザーになるまでは料理をあまりしてこなかったので、おかずの種類も少なく質素で簡単なTHE 男メシが多いですが、それでもそのご飯を食べながら、笑いあり、涙あり、しつけありで、同じ時間に同じものを食べて親子で共有する時間はとても特別な時間だと思っています。
コミュニケーションの面ではとても大切なことがあります。それは、ご飯を食べているときは、心のガードが外れているときなので、普段話せないことも口にしたりするものです。ドラマなどで、夕飯を食べ始めたときに、子供が親に相談し始めるシーンってありますよね。あれは実はドラマならではの演出ではなく、ご飯タイムはそのような環境が自然と作られるのです。そのため、幼少期から多感な時期まで、一緒にご飯を食べるということが子供にとってはとても大切な時間なのです。
だから僕は、食事でのいちばんのこだわりとして、孤食には絶対にしないというのを掲げています。ただただ、それだけです。これは、息子がこれから成長し大人へと成長していっても可能な限り続けていきたいと思っています。
孤食のメリットといえるのは、自分でご飯の用意や片付けができるようになった場合のみ。あとはこれといってメリットはありません。親子のコミュニケーションが取れないことはもちろんのことで、子供にとってはとても寂しい気持ちにさせてしまいます。また、孤食の場合は栄養の隔たりが出たり、たとえ親が夕食を用意したとしても、誰に注意されるわけでもありませんから、自分の好きな物しか食べなかったりしてしまいます。
さらに、姿勢や箸の持ち方などマナー面でも注意ができず、ちゃんと身に付かなくなってしまいます。しかし、親子で顔を合わせて食事をすれば、箸や皿の持ち方、相手を気遣っておかずを皿に分けるなど、マナーや思いやる心も育ませることができるのです。親子関係だけでなく、社会に出ていくうえで重要なことを教えてあげられるという点においても、とても大事な場です。
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