「隣のオッサンは青いか?」とは……新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛生活が始まって2カ月以上。
緊急事態宣言の解除後も、しばらくはウイルス対策を意識しながらの生活が続きそうだ。「ウイルスは恐いが、さすがに疲れた」と感じている人も多いと思うが、既婚子持ちの40代男性にとっての外出自粛生活とはどんなものだったか。
隣のオッサンの実態を明らかにしていきたい。
外出自粛生活で良くなったこと・悪くなったこと
Q.外出自粛によって家族と過ごす時間が増えたことで、家族関係は良くなりましたか?
・良くなった 19.8%
・悪くなった 6.6%
・変わらない 72.2%
・家族とは同居していない 1.4%
「変わらない」と答えた人が最も多く、約7割を占めた一方で、「良くなった」と答えた人は2割弱に留まった。また「悪くなった」という人はわずかに6.6%と、外出自粛生活による家族関係の変化はさほど大きくないのが実情のようだ。では、具体的にどのような変化があったのか、次の結果を見てみよう。
Q.外出自粛によって家族関係が変化した理由を教えてください。また、外出自粛中に家族間で起こった出来事を具体的に教えてください。
【良くなったこと】
・「食事を一緒にするので会話が増えた」(49歳)
・「家事をするようになった」(48歳)
・「子供に仕事の様子を見せることができる。それがきっかけで会話が増えた」
【悪くなったこと】
・「ケンカが増える」(41歳)
・「子供たちのストレスが溜まっている」(44歳)
・「妻のストレスが高まっているように感じる」(41歳)
・「常に除菌に気を付けるようしつこく言っていたら、家族の機嫌が悪くなった」(42歳)
家にいる時間が増える=家族との時間増える、ということ。よって、家族とのコミュニケーションが必然的に増えたことを、「良かったこと」捉えている人は非常に多い。
また、「平日の夕方を家事や掃除の手伝いに活用している。以前は休日にまとめて行っていた家事を平日の夕方に消化できるので、家事の先送りがなくなり、家がきれいになって、精神的な落ち着きもできた」(49歳)という回答が象徴するように、普段は忙しさを理由にやらなかった(できなかった)家事や育児をする機会が増えたことも、父親・夫としてのポジティブな変化と感じている人も少なくない。
一方で、その逆パターンもある。ずーっと自宅にいることで気分転換が難しく、自分はもちろん、妻や子供のイライラが募り、家庭内の雰囲気が悪くなってしまったケースだ。「子供は遊ぶ時間が増えて喜んでいるが、家内は気を抜ける時間がなく疲弊している。特に食事を毎食、家族全員でとるため準備が大変そう。外食の逃げ道がなく、ピザのデリバリーをとる程度」(44歳)というように、今回のコロナ騒動はストレス発散の逃げ道が限られていることが、精神的な疲弊を誘発する大きな要因になっているのは間違いない。
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