③アメリカのセレブも御用達
「コンブチャ」
北米地区へ出張の際は、いつも現地のオーガニックスーパーへ立ち寄るのがお決まりとなっているユースケ。だが、好奇心旺盛な割に決して手を出さずにいた飲み物があった。ラベルには“KOMBUCHA”と書かれている。
「昆布茶だって? 日本茶が流行っているとは聞いていたが、まさか昆布までとはねぇ?」と同行した駐在員に話を振ったものの、なぜかポカンとした表情でこちらを見ているではないか。
「あぁ、平山さん。これは昆布ではなくてコンブチャという発酵飲料の一種なんですよ。日本人は混同する人が多いですけどね(笑)」。
「えっ、なんだって!?」。
そう、これはヘルシー志向の強いアメリカのセレブたちに愛飲されている、今流行りの健康飲料だったのだ。
コンブチャにはお茶と発酵由来の有機酸(酢酸)、アミノ酸、ポリフェノールなど、消化機能や腸内環境といった代謝機能の改善に役立つ栄養素が豊富に含まれている。全米で糖分や人工甘味料を含んだソフトドリンクの売り上げが下がり続けるなか、そのヘルシーさで売り上げを年々伸ばしているのだとか。
以来、コンブチャを愛飲するようになったユースケ。なかでもお気に入りはポートランド発のブランド、コンブチャワンダードリンクだ。代表的フレーバー「トラディショナル」は、フレッシュでオーガニックなウーロン茶で作った現代版コンブチャで、アップルサイダーのようにフルーティで爽やかな酸味は食事中にもオススメだ。
④整腸で意欲や協調性をアップ!
「植物エキス発酵ドリンク」
ユースケは腸内環境を整えることにも余念がない。
というのも、腸は脳の神経伝達物質、セロトニンの分泌器官で、「第二の脳」と呼ばれるほど大切な役割を持っているからだ。セロトニンの欠如は仕事への意欲低下や協調性の欠如、不眠などを引き起こすため、健康を維持するうえで重視されている。
ユースケは最近、知り合いに教えてもらった酵素ドリンク「スーパーオータカ」の摂取を習慣としている。
伝統的製法により、50種にも及ぶ原料植物から生命力溢れる植物エキスを自然抽出。180日間以上自然醗酵・熟成させ、丹精込めて育てあげた一品だ。20種類以上のオリゴ糖が含まれており、ビフィズス菌などには格好のエサとなるため腸内の悪玉菌増加を防いでくれる。
成分が微生物によってすでに分解されているため、体内への吸収もスムーズ。アンチエイジングにも効果があるとされる「抗酸化ポリフェノール」の一種であるコーヒー酸やクロロゲン酸、プロトカテク酸やチロソールなどが含まれており、抗酸化力や免疫力の向上も期待できる。
在宅ワークでは間食が増えがちだが、ユースケはおやつ代わりに飲むようにしている。日課のランニングと併せて体重減少も実感できるようになってきた。今日は久々に得意先とのオンライン会議だ。
「あれ、部長、なんか痩せました? それに今日はいつも以上にポジティブですね」。
ユースケの体重も気分も日々軽くなっているようだ。
西崎博哉(MOUSTACHE)=写真(人物) 大関祐詞=文