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②中堅 ナイキ「ダンク ロー プロ SB フューチュラ」

ナイキの「SB ダンク ロー プロ フューチュラ」
「言ったら、僕らはナイキ世代ですから」。
そう手に取ったのはナイキ・ダンクの、スケートボードライン「SB」モデルだ。シーンでは再びその熱量が上昇傾向にあるが、長谷川さんのSB好きは今に始まったことではない。

「SBは大好物ですね。これも17年前のものですが、いまだに僕のシュークローゼットに鎮座している。当時は、新しいデザインが出るたびに購入していました。ひと通り購入したと思いますよ。友人が原宿のスニーカーショップを経営していて、僕はお金がなかったので彼のお下がりを安く譲ってもらっていました」。

長谷川さんを虜にし続けるポイントは、ズバリ“配色”である。
「これはフューチュラの別注カラーで、別名“シャーク”と呼ばれています。名は体を表すで、このグレーとネイビーのなんとも不気味なカラーパレットが最高にイケてますよね」。
フューチュラが描くグラフィティもお好きなようで。ただし、スケートボードは滑れないそうな。
 

③大将 ナイキ「エア ジョーダン6 トラヴィス スコット」

ナイキの「エア・ジョーダン6 カクタスジャック」
「数多あるスニーカーのどれを選ぶかで個性も出ますし、その人のバックボーンも見える」と長谷川さんは豪語する。
長谷川さんがナイキを好きになったのは、「当時からことごとく自分の好きなラッパーが履いていたから」なのだとか。シグネチャーモデルも多いことから、「とにかく嫌いになれない」と言う。

コチラはアメリカを代表するラッパー、トラヴィス・スコットとのコラボモデルで、スーパーボウルのハーフタイムショーに出演した際、本人が着用したことで一気に話題をさらった。もちろん発売後は即完、即プレ値である。
アッパー上部に搭載した小さなポケットや、暗闇でグリーンに光る蛍光素材ソールなど、随所に遊び心を盛り込んだスペシャルな一足となっている。ヒールのロゴ「カクタスジャック」はトラヴィスのレーベル名だ。あれ、よく見ると長谷川さんが被っているキャップも……!

「もともとエア ジョーダンシリーズでは6が断然好きなんですよ。マイケル・ジョーダン本人が積極的に開発に携わったこともありますし。そのうえ、大好きなラッパーのトラヴィス・スコットとコラボしちゃうなんて……もうラーメン付きトンカツ定食みたいな贅沢さですよ。心底気に入っています」。
……なんか安いな、と思わないでもないが、ゴージャスで満足感もハンパじゃないということはよく伝わってくる。
 
スニーカーはあらゆるカルチャーと結びつくことで深くシーンに浸透してきた。だからこそ、どんなスニーカーをセレクトするかで持ち主の人となりが見えてくるということなのだろう。そうやって目の前の人の正体をあれこれ妄想してみるのも、なかなか面白そうだ。
※レイザーラモンRGさんやグッドウォーキン上田歩武さんも登場!記事は下のバナーから↓
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外に出られずとも眺めているだけでアガる、それがスニーカー。スニーカー愛に溺れた生粋のスニーカー好きたちが偏愛する一足を披露する、スニーカー三番勝負。
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菊地 亮=取材・文

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