②中堅 ニューバランス「993」
ニューバランスの代表作で知られる990番シリーズ。とりわけ「993」は2008年にデビューし、2012年には生産が終了。僅か4年という短い販売期間ながら、今でも人気の高いモデルとして愛好家からも強く支持されている。無論、日本国内で出合う機会など、そう滅多にあるものではない。
「とにかく、探しに探しましたがなかなか見つからない。いろんな古着屋さんへ足を運び、毎日のようにSNSで検索しても引っかからない。諦めかけていたんですけど、ようやく原宿で出合うことができました」。
その感動が輪をかけ今では大切な宝物となり、見つければストック用として即座に買うようにしているという。
「足を優しく包み込むフィット感、足の運びをスムーズにする衝撃吸収性、そして反発弾性。もうね、とにかくラク(笑)。どんな着こなしにも足並みを揃えてくれるオールマイティさも素敵ですよ。一生履くと思います」。
③大将 サカイ×ナイキ「LD ワッフル ナイロン」
定期的にコラボレーションを行っているサカイとナイキは、まさに蜜月の関係。大地さんも、既存のナイキコレクションにはないツイストの効いたデザインに、以前から熱視線を注いでいたという。しかし……
「これが全然手に入らないんですよ。あまりにも巡り合えなくて諦めかけたというか、むしろ嫌いになりかけていました(笑)」。
そんな矢先、手に入れていた後輩から譲ってもらえることとなり、幸運にもゲット。
「その後輩には頭が上がりません(笑)。見てくださいよ、どこから見てもカッコいい計算し尽くされたデザイン。極論、これを履いていたらパンツ一丁でもそこそこ大丈夫じゃないですかね(笑)」。
「ふんわりとした履き心地は最高ですし、足に収まったその姿にも惚れ惚れ。嫌いになりかけていた自分をブン殴ってやりたいです(笑)」。
ツヤ感のあるリボンのシューレースが付属し、シュータンやソール、スウッシュは二枚重ね。品とウィットに富んだデザインはさすがである。もちろんパンツ一丁はアウトだが、無地T×ショーツのシンプルコーデなんかも一気に格上げしてくれるに違いない。
デザインはもちろん最優先だけど、やはり中身も伴っていないと好きにはなれない。それが大人である。今後、新たにスニーカーをセレクトする際、この「大地基準」は大いに参考になりそうだ。
※かまいたち山内さんやグッドウォーキン上田さんも登場!記事は下のバナーから↓「偏愛スニーカー三番勝負」の他の記事を見る 「偏愛スニーカー三番勝負」とは……外に出られずとも眺めているだけでアガる、それがスニーカー。スニーカー愛に溺れた生粋のスニーカー好きたちが偏愛する一足を披露する、スニーカー三番勝負。
上に戻る 菊地 亮=取材・文