キャンプビギナーが買うべきチェアと寝袋。ギアに精通した4人の推薦は？

4人のマニアに聞いた、絶対後悔させないキャンプギア選び！今回はチェア＆寝袋をまとめて紹介。軽くて丈夫でカッコよくて……。そんな理想のギアは、どれですか？
テントとテーブルも併せてチェック。
おすすめギアを教えてくれた4人は……
平　バリスティクスとマウンテンリサーチが作っているロッキングチェアは名作ですよね。
塚原　あのモデルは3代目で自分でもいちばん気に入っているんですよね。ただ、僕はカーミットチェアも愛用しています。

「カーミットチェア ×フリークスストア」のチェア

フリークストア限定となるカーミットチェアのスペシャルモデル。従来の安定性の高い座り心地や軽量性はそのままに、上質な広葉樹を採用。背もたれと座面がバイカラーのデザイン。

塚原　シートを張り替えるなど、自分好みの座り心地にカスタムしていますが。もともとの構造や収納性の良さはもちろん、カスタムする楽しさも含め、カーミットチェアは外せないですね。普段ローテーブルを使っているので、その高さに合わせているというのもありますが。
土屋　僕のおすすめは、ヘリノックスのサンセットチェア。ハイバックが楽だし、しっかりとした安定感のあるチェアが好きなんです。

「ヘリノックス」のサンセットチェア

昨今のキャンプやフェスシーンではお馴染みの存在となったハイバックタイプのコンパクトチェア。シンプルな構造ながら、メッシュ地の座面と頑丈なアルミフレームで安定した座り心地を実現。

月岡　僕は最近年齢のせいなのか、座面の低い椅子は腰が辛くて……。ヘリノックスでもサンセットは座面が高いからいいですよね。
平　塚原さんは確かローバーチェアも作ってましたよね？
塚原　そうそう。ローバーチェアって本来は立ち上がりやすいようにシートが前傾になっているんですけど、僕は座りやすさを重視してフラットシートにしているんです。手前味噌ですがおすすめです。あとは“鹿ベンチ”も自社でカスタムしたものを以前から愛用しています。隣に子供を座らせたりできるのが意外と便利。

「キャプテンスタッグ」のエクスギアアルミ背付きベンチ

鹿のブランドロゴから、通称“鹿ベンチ”とも呼ばれる2シーターのロースタイルベンチ。大人2人がゆったりと座れるサイズ感で、両サイドには肘掛けも。ブランドを代表する秀作として人気。

月岡　寝袋はみなさん何を使っているんですか？
塚原　僕はウエスタンマウンテニアリングですかね。
平　僕はモンベルです。
土屋　ゴーライトかフェザーフレンズかな。でも、夏だと寝袋って意外と暑くて使わなかったりするじゃないですか。
塚原　春とか秋でも気温によってはブランケットを掛けるくらいでちょうど良かったりするからね。
土屋　3シーズン用を買うより、冬用にひとつハイスペックなものを備えておけば十分ですね。だから、これからの季節には必要ないかも。
月岡　冬用の寝袋を買って、ハーフトラックプロダクツのノンスリープクッション50に入れておけばいいんですよ。あれは素晴らしいアイデア商品ですよね！寝袋をクッションにしようという発想が面白いです。

「ハーフトラックプロダクツ」のノンスリープクッション50

寝袋を収納し、クッションとして活用できるアイデアギア。室内での保管時やキャンプで使用しない場面で活躍してくれる。ブランドと親交の深いアーティストのアートワークも必見。

土屋　ありがとうございます。
平　寝るときのアイテムといえば、サーマレストのZライトソルは、欠かせませんね。定番ですが、携帯性と使いやすさを考えたらあれがベスト。僕は2枚重ねて使うこともあります。

「サーマレスト」のZライトソル

わずか410gの軽量さとアコーディオン式の折り畳み設計が特徴のクローズドセルタイプのスリーピング用マット。地面からの温度を遮断する絶縁性能に優れるサーマキャプチャーを搭載する。

塚原　サーマレストだと、ドリームタイムの寝心地が最上級ですね。
土屋　コットだとヘリノックスのコットワンコンバーチブルが最強かな。コットであの軽さはすごい。椅子としても使えますしね。

「ヘリノックス」のタクティカルコットコンバーチブル

キャンプでは軽さはひとつの正義。重量2.54kgとコットとしては驚異の軽量化を実現し、まさに革命を起こした名品。標準ではロータイプだが、別売りのコットレッグを装着することでハイタイプにもなる。

おすすめギアを教えてくれたのはこの人たち

	バリスティクス代表塚原学さん（48歳）キャンプ歴：28年／年間キャンプ数：20回よく行くキャンプ場：本栖湖レークサイドキャンプ場（山梨県）ナイフと毛布だけで野営を楽しむ、ストイックなカウボーイスタイルが最近のブーム。
	ハーフトラックプロダクツ代表土屋雄麻さん（41歳）キャンプ歴：15年／年間キャンプ数：15回よく行くキャンプ場：駒出池キャンプ場（長野県）キャンプに行くのは、基本寒い時季のみ。あらゆるアウトドアアクティビティにも精通する。
	スタイリスト平健一さん（39歳）平健一さん（39歳）キャンプ歴：34年／年間キャンプ数：25回よく行くキャンプ場：西湖自由キャンプ場（山梨県）アウトドア業界では、その名を知らぬ者はいない名物スタイリスト。ギアへの審美眼は随一。
	テンシックス代表月岡徹さん（44歳）キャンプ歴：14年／年間キャンプ数：15回よく行くキャンプ場：本栖湖レークサイドキャンプ場（山梨県）ボーイスカウト経験を持つ生粋のアウトドアマン。フェスをこよなく愛する。上に戻る