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特徴3:それだけを感じることで休息と充電が同時にできる
ライフワークへの取り組みが、ある域を超えた人を「○○バカ」と呼びますが、熱狂的な愛好家という意味です。釣りバカなどはその最たるもの。何かのバカになれるものがあると、しあわせが得られるだけでなく、そのことに集中する時間が生まれます。集中することで、今のような閉塞感のある日常をオフモードにし、自分を元気にする取り組みに心を集中できます。したがって、「日常からの休息」と「元気になる充電」が同時にできます。

ライフワーク作りのヒントは?

こうしたライフワークをすでにお持ちの方は、時間の使いすぎに注意をしながらも、この閉塞感のある状況でも楽しく過ごされているのではないでしょうか(釣りなどは自粛で楽しめないですが)。一方、そのような取り組みがない方のためにも、ちょっとしたライフワーク作りのヒントをご紹介します。
自然に触れて感性を呼び覚ます
ウォーミングアップとして、自然に触れることをおすすめします。自然の美しさは心を安らかに豊かにしてくれます。そして、自然の生命感に触れることで元気になります。友達と会うと元気になるのは、友人の生命感を感じているからで、自然の生命感も元気を与えてくれます。
その際、できれば「景色を眺める」などの受動的なことだけではなく、自分の手で何かを行うことをおすすめします。釣りやキャンプ、園芸や畑仕事など。ベランダで緑を育てるなども、時間の経過とともに植物の成長を感じることができ、気持ちも前向きになるでしょう。
持続的な好奇心のために必要な情報を得る
好奇心や興味があることは身の回りにたくさんあると思いますが、その好奇心がその場限りで終わってしまい、行動や楽しみごとにつながらないことも多いはず。ライフワークに好奇心は不可欠ですが、その好奇心を一過性のものから持続的なものにするためには、「情報」が必要です。
この持続的な好奇心とは、いわゆる知的好奇心です。「好き!」という感情は徐々に薄れますが、情報を得る事で思考が巡り探究心が生まれます。
フライフィッシングがライフワークである私のケースで言えば、きっかけは新体操のリボンのようなものを振って魚を釣る光景を初めて見た時の衝撃からでした。「なんだこれ、やってみたい」という衝動に駆られ、参考になりそうな情報をかき集め、道具を苦労して入手し、投げ方もわからない中なんとか学び……ということが続き、気づけばハマってたという流れです。あの時、「ふーん、こんな釣りもあるのね」と特に情報を集めずに終わっていたら、そのままだったことでしょう。
焦がれる情景を妄想する
人により、興味関心の中身は同じような取り組みでもさまざまです。例えば釣りの場合、何に楽しさを感じるのかは人によってまったく異なります。大海原で大魚を釣ることにワクワクする人がいる一方で、1円玉に乗る2cmのタナゴ釣りに熱中する人もいますし、太陽がさんさんと輝く空の下の透き通る海に魅了される人も、山の原流域の沢に魅せられて足繁く通う人も。


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