Day 4 THU.
美術館を訪れるなら、気分高まる装いで。
新型肺炎には困らされている。そのひとつが相次ぐ美術館の休館だ。来季のアートワークのインスピレーションを求めて訪れたかったのだが、それはまた事態が収束するまでのおあずけ。せめて美術館に似合う、シワ感が洒落たダブルのリネンシルクのセットアップを纏い、心も軽やかにといこうじゃないか。
Day 5 FRI.
何かと動きのある撮影日に適したスーツをチョイス
タケシ課長が担当するブランドの撮影日だったが、当日に撮影商品の入荷が延期となる事態に。応援を頼まれたユースケは、ソラーロ(玉虫)素材のスーツで参上。正面からはセットイン、背面からはラグランという袖付けは運動性が高く、ステッチされたクリースは動いても折り目正しい。“きちんと動ける”服、大活躍の予感。
Day 6 SAT.
リラックス感ときちんと感を両立するセットアップで乗り切るハードデイ!
尾州の繊維工場からの来客、クライアントを交えて来季カタログのモデルオーディション、部下とのミーティング……etc。何かと会社の周りをうろつく1日となりそうだ。そんなときは、ゆったりシルエットのセットアップがうれしい。
旧式の力織機で時間をかけて織られた滑らかな質感は、そのシルエットと相まって抜群の着心地に。同時にエレガンスも生むグレーストライプだから、クリーンな白シャツを1枚インするだけでもバッチリきれいにキマるのだ。
前田 晃=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 坂井辰翁=スタイリング 古川 純=ヘアメイク 小山内 隆、髙村将司、増山直樹=文