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③『釣りバカ日誌』全104巻、2万2490ページ
予想読了時間=93時間43分

『釣りバカ日誌』作:やまさき十三、画:北見けんいち、ビッグコミックス(小学館)
本作の主人公は、中堅ゼネコン会社営業部に勤める浜崎伝助(はまさき・でんすけ)。しがない平社員の彼は無類の釣り好きで、本業もそっちのけで毎日釣りのことばかり考えている。
そんなある日、偶然知り合った老人に釣りを教えたことがきっかけでふたりは意気投合。釣りを通して絆を深めていくが、実はその老人は、浜崎が勤める会社の社長だったのだ。
ふたりが日本全国津々浦々で釣行に挑んでいく姿を通じ、釣りの醍醐味や楽しみ方、または魚の美味しい食べ方などを知ることができる。また、長い連載のなかで会社の危機をたびたび乗り越えたり、浜崎を取り巻く周りのキャラたちの出世街道を追いかけることで、ビジネスマンガとしても楽しめる仕組みだ。
コミックも長いが映画も長い。
映画版『釣りバカ日誌』は、あの『男はつらいよ』終了後の松竹映画の看板シリーズとして全22作を世に送り出し、テレビでも頻繁に放映された。コミックを読んだことがない人でも、西田敏行と三國連太郎の名コンビが生む「ハマちゃん」&「スーさん」の掛け合いをテレビで一度は観たことがあるんじゃないだろうか。
 
どの作品も100巻を超える超長編である。その長さ故に、さすがに読破できるのかと臆してしまうかもしれない。しかし実はいずれの作品も1話完結型、もしくは数話で完結するエピソードの連続なので、ぶっちゃけいつでも挫折できる。
でも、やはりこれだけ長期連載できたってことは、それだけ名作だったってこと。さぁ、この機会に一気読みしてしまおう! あ、ちなみに『キングダム』は51時間で読めますよ!
インドアライフ充実術 何かと外出が厳しい時季だけど、見方を変えればピンチもチャンス。自宅でアクティブな休日を楽しむ、インドアライフのジュージツジュツをデンジュ。上に戻る
原嶋鉄人=文


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