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夢を大きく持つことがモチベーションの源

更科有哉
40代に突入してもなおチャレンジングな人生を歩み続けているようにみえる更科さんだが、後悔していることもあるという。
「学生時代はどこか自分を信じられなくて、夢を大きく持てませんでした。サッカーを夢中でやっていた時代、『日本代表になる』という夢を掲げてもよかったはずなのに、自分のなかでそれは現実的じゃないなと最初から諦めてしまっていたんです。北海道代表どころか札幌選抜に選ばれればそれでいいや、と思ってしまった。だからいざ札幌選抜という夢を叶えた後に、さらに上を目指そうという気持ちになれなくなってしまったんですね」。
挑戦する人生の裏には過去の苦い記憶があった。夢が叶ってしまった途端にモチベーションを維持するのは難しくなる。夢や目標は大きくあればあるほど可能性を広げることができるのだ。そう感じたからこそ、ヨガの道はとことん突き詰めようと思えた。更科さんの今の夢はなんだろうか。
更科有哉
「ひとつは、アシュタンガヨガの鍛錬を積んでさらにレベルアップすること。まだまだできないポーズがたくさんありますから。もうひとつは、どこかに腰を据えて自分のヨガのクラスを開催できる空間を持つこと。そしてアシュタンガヨガの文化を日本に発信し続ける第一人者として、多くの人との出会いを広げていきたいですね」。
夢を追い続けることが、「楽しい」を持続する秘訣なのかもしれない。
 
藤野ゆり=文 小島マサヒロ=写真


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