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「ご無沙汰」も「初心者」もOK、心も面積も広いゲレンデ

平日でも賑わう野沢温泉スキー場。
野沢温泉スキー場は宿場町から目と鼻の先にある。最長滑走距離1万メートル、標高差1085mを誇り、最大斜度は39度と急だ。一方で全36コースには初心者コースも多く、誰でも楽しめるスキー場としても有名である。
スキー場に隣接するレンタルショップ「サロモンステーション」では、サロモンなどのイケてるウェアやギアが揃う。
ひと昔前は、誰しも自前のスキーセットを持っていたものだ。ただ、雪山から足が遠のいた今、遊び道具一式は押入れの奥で眠っているのが現実である。 
そこで頼りになるのがレンタルショップだ。もっさりしたレンタルグッズしかなかった時代と違い、野沢温泉スキー場のレンタルショップ「サロモンステーション」はアメア スポーツ ジャパンのプロデュース。サロモンのイカしたアイテムがズラリと並ぶ。
傾斜が緩やかなコースも多く、初心者も無沙汰組もガッツリ楽しめる。
野沢温泉スキー場のゲレンデは、全コースの約40%が初心者向け。広く緩やかな傾斜が2000mも続くコースもあり、そこではファミリーレーンも特設されているため、ビギナーだって安心してロングライドを楽しめる。
スキーやスノボは「15年ぶり」という参加者も多かったが、みんなすぐに勘を取り戻していく。
物足りなさを感じた人は、リフトで上を目指し、「やまびこゲレンデ」へ。標高1650mから望む景観は開放感に溢れ、晴れた日には日本海まで一望できるそう。
そして、山頂から一直線の全長4500mを誇るロングコースを滑走する爽快感は格別である。
山頂から一気に駆け下りる快感を味わおう。
国内屈指の雪質を誇る野沢温泉スキー場。だから、まるでふかふかのベッドに飛び込むがごとくパウダースノーへ飛び込む、なんて子供っぽい行為だって決して恥ずかしくない。むしろ、全身でその質を感じないともったいないレベル。思う存分、童心に帰ろう。
スノーパウダーエリアは一度入ればクセになるふわふわの雪質。質の高いこの雪を求めて海外からも多数の観光客が訪れる。

スキーよりスリル満点!? 山を一気に飛べ!

絶景を眺めながらの空中散歩は爽快!
野沢温泉スキー場には、是非とも体感してもらいたいもうひとつのスノーアクティビティがある。それが「ジップ・スカイライド」。全長652m、標高差122mを一気に降る空中散歩だ。
スタート直前がいちばんドキドキするのだ。
最初はきっとその高さから恐怖を感じるかもしれない。しかし、スタッフさんの「3、2、1……いってらっしゃい!」の掛け声を合図に飛び出してしまえば、スリルはたちまち快感へと変わる。そして、ゴールに辿り着いたときには「またやりたい!」とヤミツキになっていること請け合いだ。
空中では、両手を広げて体いっぱいに風を感じるといい。キブンは山を駆るコンドル。または木々を行き来するムササビ(?)だ。都心ではまず味わえない最高のエクスタシーがそこにある。
山で存分に遊んだら、温泉で疲れを癒やす。それが野沢温泉村の流儀である。
そして、その後は気持ちいい音楽に身を委ねる。それがビームスの流儀だ。
ということで、次回は温泉&音楽編をレポートしよう。
 
菊地 亮=取材・文


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