>連載「隣のオッサンは青いか?」を読む「給料が上がらないし、ボーナスも減る一方。こんなご時世、無い袖は振れん!」と開き直ってみたところで、やっぱりお金(現金)はなきゃ困るという現実。誰でも一度や二度、「マジで金がねえ……」と困った経験を、大なり小なり持っているはずだ。
そんなとき、隣の40代男性はどうやってしのいできたのか? 実体験をのぞいてみよう。
6割の40代男性は、現金がなくて「困ったことがある」
Q.あなたは仕事やプライベートで現金がなくて困ったことはありますか?
・困ったことがある 61.0%
・困ったことはない 39.0%
現金がなくて困ったことがある、と回答したのは60%以上。というより、むしろ困ったことがないという堅実派が4割弱もいるのか、と少し意外な結果にも思える。
では現金がなかったとき、具体的にどのようにその場をしのいだのか、傾向別に分けて紹介しよう。
【とにかく我慢する】
・「ご飯を食べずに我慢した」(40歳・会社員)
・「購入しようとしていた物をギリギリでやめた」(45歳・会社員)
・「仕事帰り、電車賃が足りなくて途中から歩いた」(48歳・自営業)
・「終電を逃してタクシーで帰ろうと考えたが、自腹で2万円くらいかかるので、悩みに悩んだ末に仕事場の近くに泊まった」(49歳・会社員)
・「駅で帰りの新幹線チケットを買おうとしたら現金が足りなかった。ひとりで出張中で同行者もおらず、仕方なく途中まで在来線を使い、行きの倍の時間をかけて帰った」(47歳・会社員)
まず、最もオーソドックスな手段として「我慢する」という方法がある。食事や買い物など、少しくらいなくても困らないものならこの選択が妥当だ。
また、仕事帰りに電車賃が足りず、我慢して歩いて帰ったり、タクシー代と宿泊代を天秤にかけて宿泊を選択した、という経験もお持ちの方は少なくないだろう。
【家族や友人・知人に借りる】
・「飲み会の二次会でお金がなくなり、友人に貸してもらった」(43歳・会社員)
・「終電を逃しタクシーで帰ったがカードが使えず、夜中に妻を電話で起こし、家に着いたときに払ってもらった」(46歳・会社員)
・「財布を忘れた状態でコインパーキングに駐車してしまい出庫できなくなったため、妻を呼び出した」(46歳・会社員)
・「知人の結婚式に呼ばれご祝儀が用意できず、仕方なく身内に借りた」(46歳・会社員)
・「デパートで香水を購入する際、カードが使えず彼女に立て替えてもらった」(47歳・会社員)
・「彼女にプレゼントを買うつもりで、いざ支払いのときにお金がないと分かって借りた」(46歳・会社員)
次に、家族や友人・知人に借りるパターン。飲み会の場で友人に借りたり、タクシー代が払えなくて寝ている妻を叩き起こしたり……、気まずいとはいえ、これもまあよくある話か。また、意気揚々と彼女にプレゼントを買いに行ったまではいいものの、結局彼女に支払ってもらうというパターン。これもなかなか気まずい。
そして、中にはこんな回答も。「支払いの期日に現金が用意できなくて、子供の預金を解約して支払いにあてたことがある」(45歳・自営業)。妻や親ならいざ知らず、子供のお金(しかも定期預金)から拝借するというのは、オトーチャンとして絶対に避けたいところだろう。
ちなみに、こんな経験をした人も。「飲み会の席で金額が思ったより高くいったときに、たまたまみんなの年収の話をしていたので、まわりが気を使って払わずに済んだ」(41歳・会社員)。見栄を張らずに堂々としていれば、こんなラッキー(?)に巡り会えることがあるかも。
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