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2020.02.27

ファッション

ヴィトンにマルジェラ……大人に味方するモードブランドのベーシック服

時代の一歩先を行くモードブランドこそ、実は基礎に忠実なベーシックデザインに強く、経験と実績に裏打ちされた良品を世に送り出す。その力を借りて、いつもの服をグレードアップ。それってとっても贅沢でしょ?
 

LOUIS VUITTON ルイ・ヴィトン

メンズ アーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブローが手掛ける2019年秋冬スタートの新ライン「ルイ・ヴィトン ステープルズ エディション」。
ジャケット22万4000円、デニム9万7000円、Tシャツ6万7000円/すべてルイ・ヴィトン 0120-00-1854
メンズ アーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブローが手掛ける2019年秋冬スタートの新ライン「ルイ・ヴィトン ステープルズ エディション」。ワードローブの定番(=ステープルズ)から着想を得て誕生し、洗練されたメンズウエアとアクセサリーを展開する。
色が浅めなウォッシュドデニムを使用したジャケットとジーンズには、ヴァージルらしいひねりが満載。クラシカルなトラッカージャケットは襟先がスクエアシェイプに仕上げられ、レギュラーフィットのジーンズはややフレアする彼好みなシルエットを描く。
そしてゴールドのステープル(=ホチキスの針)が打ち込まれたヌメ革のラベルが「ステープルズ エディション」であることの証しとしてさり気なく主張するのだ。一方、上質なコットン地の白Tシャツは、肩のステッチで今シーズンを象徴するインサイドアウトになったような表情を醸し出すのだ。
 

DIOR ディオール

2019年にキム・ジョーンズが発表した「ディオール エッセンシャル」。
ニット11万円、パンツ10万5000円、バッグ14万5000円/すべてクリスチャン ディオール 0120-02-1947
2019年にキム・ジョーンズが発表した「ディオール エッセンシャル」。タイムレスでシーズンに左右されない、メンズウェアの新スタイルを定義する重要コレクションだ。メンズのワードローブに必要不可欠なアイテムがモノクロに加え、ディオールの美の世界に根差したグレーとネイビーによって表現される。
ラグランのニットには3代目デザイナー、マルク・ボアンが考案した「ディオール オブリーク」が首から袖口にかけて走り、アイコニックな存在感を放つ。普遍的なデザインを採用するカーゴパンツは、上質なファブリック使いの中にメゾンのDNAが息づいている。腰付近に据えられたブランドロゴのベルクロパッチは取り外しも可能。「ローラー」バッグは都市生活において必要最低限のものが収納できる使いやすいサイズ感。ストラップにはジャカード織りで“CHRISTIAN DIOR”の文字が織り込まれる。
 

JIL SANDER+ ジル サンダー+

ルーシー&ルーク・メイヤーが“都会から抜け出した暮らし”をコンセプトに、機能性を考慮したフォルムや素材選びを追求したライン「ジル サンダー+」。
ブルゾン13万2000円、デニム7万5000円、ブーツ14万9000円/すべてジル サンダー+(ジルサンダージャパン 0120-919-256)
ルーシー&ルーク・メイヤーが“都会から抜け出した暮らし”をコンセプトに、機能性を考慮したフォルムや素材選びを追求したライン「ジル サンダー+」。優れた実用性と肩の力が抜けたリラックス感が特徴で、2019年秋冬に初コレクションとしてデニムラインを発表した。自然染料で染められたデニムは、岡山県にて職人が一点一点手仕事で生産されており、ポケット裏にある検品印のプリントが優れたジャパンクオリティの証しだ。
リバーシブル仕様のパデッドブルゾンは、リサイクルナイロンにベジタブルダイが施されるなど、エコフレンドリーな素材を採用する。あくまでもジル サンダーの感性や美意識を活かしながら、環境に配慮した物作りを行っている。一方、イタリアのビブラムソールを採用したアンクルブーツは、軽く防滑性に優れ、悪路での着用にも適した仕様だ。
 

MAISON MARGIELA メゾン マルジェラ

メゾン マルジェラによる「ステレオタイプ」は、オーセンティックなメンズのシンプルワードローブを再定義したカプセルコレクション。
パーカ5万8000円、パックTシャツ3万9000円[3枚セット]、バックパック9万8000円/すべてメゾン マルジェラ トウキョウ 03-5725-2414
メゾン マルジェラによる「ステレオタイプ」は、オーセンティックなメンズのシンプルワードローブを再定義したカプセルコレクション。2015年春夏シーズンに初めて登場して以来、豊富なカラーでアップデートされ続けている3枚セットのパックTを筆頭に、フーディースウェット、バックパックなどを展開する。それぞれ、各アイテムのディスクリプションを示す“STEREOTYPE”のラベルがデザインのアクセントとして施され、またそのプリントを施したパッケージが付属される。
バキュームパックされた今季のパックTの中身は、ブラック、ネイビー、スカイブルーという3種のボーダー。胸のラベルとロープのようなドローコードがアイコンになったフーディーは共地のパンツも揃え、セットアップでの着用も可能だ。バックパックには新色のミリタリーグリーンが採用され、渋く、男好みな仕上がりに。
 
清水健吾=写真 菊池陽之介=スタイリング 谷中龍太郎=文


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