ニュージーランドで新たな夢へ挑戦、そして挫折
マーシーはこれだとひらめき、叔父についてニュージーランドへと渡った。叔父のもとで2年間、和食店で料理修業に励んだマーシーは帰国後、さらに研鑽を積むべく店をわたり歩いたが、まもなく腰を痛めてしまう。
「180cmオーバーの僕が給仕するには、和食店のテーブルはちょっと低すぎたみたいで(笑)」。
医者の見立ては、このままではあなたの腰は使いものにならなくなる、というものだった。結果的にモデル体型が祟ったマーシーは料理の道をあきらめ、再びモデルの世界へ戻った。
東京で仕事をして、湘南に暮らす。そのメリハリがちょうどいいと笑うマーシーは一度も東京に拠点を持ったことはなかったし、憧れさえ抱かなかった。海とたっぷり遊んだあとは行きつけの居酒屋で波談義を繰り広げる。平凡だが、飽きることのない日々だった。
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