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2020.02.08

ライフ

サーフィン界のアカデミー賞「サーファーアワーズ」を日本人が初受賞!

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

2019年度の最優秀サーファーが決定

49回目「サーファーアワーズ」で、松岡慧斗(写真中央)が日本人として初めてアワードを勝ち取った。
その質の高さから、日本のサーフボードブランド「サンダーボルト」のロングボードに関する国際的な営業権を、カリフォルニアを拠点に世界展開する「ファイヤーワイヤー」が獲得した。それは市場が1億2000万人から数十億人に膨らむことを意味する。サーフィン界におけるアメリカでの評価は世界レベルに達したことと同義なのである。
同様の観点からサーファーたちは年末に開催される「サーファーアワーズ」の動向に関心を示す。それは映画界のアカデミー賞のような趣で、「今年度の最優秀サーファー」をはじめとする各カテゴリーにおいて1人のウィナーが選ばれる。
そして49回目を迎えた昨年末の授賞式では、松岡慧斗(写真中央)が日本人として初めてアワードを勝ち取った。「メンズベストバレル賞」がそれで、2019年1月にオアフ島のパイプラインで乗ったチューブライディングが評価されたもの。その1本の波によって彼は世界に知られる男となり、人生は大きく変わることになった。
memo
松岡が決めた1本はオアフ島のサーフスポット、パイプラインで開催されたイベント「バックドアシュートアウト」でのもの。史上初のパーフェクト12ポイントを叩き出したライディングだった。また同授賞式では、男性の最優秀サーファーに初めて世界王者に輝いたイタロ・フェレイラ(写真中左・左の人物)、女性の最優秀サーファーに4度目の世界タイトルを獲得したカリッサ・ムーア(写真右上)が選出されるなど各ウィナーが選ばれ、表彰された。

グラント・エリス=写真 小山内 隆=編集・文


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