わっかるかなぁ、わっかんねぇだろなぁ〜。と、思わず松鶴家千とせ(オーシャンズ世代ならギリわかる?)なら口をつくはず。って何のこと? そう、チャンピオンのこと。
お馴染みリバースウィーブのスウェット上下だが、この最新作には、見た目ではわかりにくい特徴がある。カシミヤ100%なのだ。そう聞くと、波打つ表面もあのトロッとした感じに見えてこない?
しかも表面には、毛羽の少ない梳毛(スーツ生地などに採用される)を使用して光沢感と滑らかさを、裏パイルには、ふんわりとした紡毛(ニットなどに採用される)を使用して肌触りと保温性を確保。
脇下のエクスパンションガゼットには、4本針による「フラットシーマ」と呼ばれる縫製で、縫い目が肌に当たらない。と、細部にまでこだわりぬいた。
普段のスウェットを変更するだけで、そこはかとないエレガンスも宿す。実際、袖を通すと感動的な心地良さ。結果「素材のチャンピオン」が堪能できるチャンピオンって親父ギャグなんだけど、わっかるかなぁ?
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 髙村将司=文