連載「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
前編では、走る日も、走らない日も「いつでも10km走り出せる服が基本」と語ってくれた牧野英明さん。
ファッション業界人らしく、走るスタイルにも確固たるこだわりを持っている。例えばランニング専用のウェアではないモノ、極端にいえば動きやすいジーンズをはいて走ることもあるし、逆にトレンドのコーディネートのなかに、普通の服飾目線ではまず選ばないようなガチのランニングアイテムを取り入れることもある。
ファッション面と機能面を押さえてあれば「これで十分じゃん!」
インディーズ的なガレージブランドによるデザイン性の高いウェアを着ることもあれば、ナイキやアシックスなど、大手スポーツブランドのものも着用するという牧野さん。
「普段のファッションの幅は随分とテリトリーを狭めたのに、ランニングウェアに関しては逆に幅も奥行きも広がっているんです」。
今回着用しているのは、アルペングループがオリジナルで展開するスポーツアパレルライン「ティゴラ」でありつつ、ビームスがデザインコンサルとして協業するもの。
「ビームス的なファッション目線が加わっているのが特徴で、1980年代から’90年代のアメリカンスポーツウェアがデザインソースになっています。仕立て映えのする良い生地なのにリーズナブルなんですよ。機能面も本格的なランニング仕様で、ショーツにはスマートフォンなどを収納するのにちょうど良いメッシュポケットを設けています。スポーツデポなどの量販ショップで購入できますが、周りのランニング仲間に『これで十分じゃん!』と言ってもらえるのが嬉しい」。
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