OCEANS

SHARE

「家事のことで相手を責めない」

—勉強になります!
それこそ、家事に終わりはないわけでしょ。永遠と続いていくもの。掃除であれば本当にキレイにしようと思うと、毎日それこそタンスの裏も天井も丁寧にやらないといけません。完璧なんて目指したらキリがない。だから、自分でやる場合も、自分ができなくて妻に任せている場合でも完璧を求めず、「埃ひとつで死ぬわけではないから」と寛容な心でいること。とにかく、家事のことで相手を責めない。それはとっても重要です。
—それもひとつのサポートの形なんですね。
家事にゴールはないですし、完璧もありません。キレイに掃除してもどこからともなく出てくるのが埃。小さいことで妻にイライラしていたら、男としての度量が疑われますよね。だから、広い心で、パートナーを少しでも楽にさせてあげるように。「今日もありがとう」「これ作るの大変だったでしょ?」「これ、すごく美味しいよ」など、ひと言声をかけるだけでも、全然違います。そしてそれは、下手ながらも頑張って家事をしようとする夫へも同じですが。
 

「何よりのご褒美は、自由な時間があること」

—ほかに妻が喜ぶことといえば?
どうでしょうねぇ。人それぞれだとは思いますが、私の場合、夫が月に一度、私が友達と過ごせる自由な時間をつくれるようにしてくれていました。まあ友達との飲み会ですね(笑)。それがもう嬉しくてねぇ。日々、大家族の料理、お風呂、掃除、子供の面倒をずっとやっているわけです。でも、それがあったから頑張れるところはありましたね。
—それ、いいかもしれませんね! とにかくやってるよアピールは無意味?
バレてますからね(笑)。
—すみません!
そう。自分のパートナーを幸せにできないで、他人を幸せにはできないですから。外面ばかり良くて、家では何もせず、口だけ出して怒っているような夫はいただけません。女優のカトリーヌ・ドヌーブさんがおっしゃるには、人は25歳を超えてからは心が顔に出るそうです。ぜひ、皆さんも愛情を持って相手を思いやりながら、素敵な表情で日々を過ごしていただきたいですね。
 
どうしても家事ができなくても、妻を支え、幸せにする方法はたくさんある。そのベースにあるのは、「やっぱり愛情ですよ」とミセス・パンプキンさんは言う。
そして、不倫、お金、ギャンブル、暴力、もしくは実家の嫁姑問題など、普段彼女のもとに届く相談はいっそう深刻なものばかりだという。そのため、「そもそも家事の分担や掃除でもめているなんてのは、お互いに感謝すべき平和でハッピーな家族ということよ」とニッコリ。
 
菊地 亮=文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。