何たる絢爛、何たる洗練。ひと目でその存在感に圧倒されてしまうこれらのラゲージ類。11月22日(金)より渋谷パルコで先行発売された限定カプセルコレクション「ディオール&リモワ」からのアイテムである。
その名を見ればわかるとおりの、まさに異色のコラボレーション。リモワの代名詞的素材であるアルミニウムの上にプリントされているのは、ディオールのアイコン「ディオール オブリーク」だ。特殊な処理によって明瞭に刻まれたそのモチーフが、スーツケースを鮮やかに彩っている。
1_シルバーカラーのアルミニウムボディにブルーのグラデーションが美しい、小ぶりなハンドケース。1990年代初頭に発売されたリモワのラゲージに着想を得ている。ショルダーストラップが付属し、肩掛け&たすき掛けにも対応。H21×W36×D16cm 37万9000円[予価]/クリスチャン ディオール 0120-02-1947
2_身の回りの品を入れるのに打ってつけのコンパクトな斜め掛けのアルミニウムケース。旅のサブバッグとしてはもちろん、街で身に着けてもいい感じ。カラーはほかに黒、シルバー、ブルーの全4色で展開。H13×W20×D6.5cm 26万7000円[予価]/クリスチャン ディオール 0120-02-1947
3_ボディはもちろんコーナーにもアルミニウムを使用し、レザーハンドルでラグジュアリー感をプラスした名品「クラシック キャビン」。このモデルがベースのスーツケースも当然ラインナップする。モード好きからリモワファンまで、幅広い層に支持される新たな名品の予感が。H53×W37×D21cm 40万7000円[予価]/クリスチャン ディオール 0120-02-1947
これはまるで江戸時代初期の絵画「鶴図下絵和歌巻」のよう。金銀泥で描かれた鶴の群れの上に、大胆かつポップに和歌をふるった長大な巻物。俵屋宗達×本阿弥光悦という異色コラボが生んだ琳派の傑作である。
もちろんこの「ディオール&リモワ」もまた、令和の傑作として語られるに値する。優れた異色コラボというのはいつの時代も、今このとき欲しくなる、抗い難い魅力を放っているのだ。
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文