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日本人は「家への思い」が強すぎる

--そうなんですね……。
おおむね全住宅ローン契約者の0.5%が延滞すると言われます。返せないのは0.1%とも。
住宅ローン金利の解説
--1000人に1人は返せないと。
印象に残っているのは、延滞している方のところに行ったら「お金確保できました」と言われて。でも話を聞いたら「そのお金はキャッシングで借りてきた」と……。この方の住宅ローンは金利2%、借りてきたキャシングは金利10%。「それはまずいですね……」と。
--結果、より高い金利で借りちゃってる……。
そういうことですね。要は、それだけ金利やローンに対する肌感覚の弱い人が多いんです。と同時に、日本人は「家に対する思い」が強すぎる。返済が苦しくなっても、なんとか家を守ろうとする。途中で返すのがきつくなったら、本当は「売る」という選択肢もあるんです。
--その話は、前に弁護士の方からも聞きました
売るというのは、一番とりやすい手段なんですよね。あるいは、誰かに家を貸す。金融機関の承諾が必要ですが、それさえパスすれば、月々の賃料が入るので、そのまま返済につなげられます。
--なるほど……。
海外に目を向けると、一生のうちに何回も家を買い換えるケースが多いんです。だから中古物件の流通が盛んだし、その分、売りやすい。でも日本は「終の住処」と言うほど、一生その家に住もうとする。それが住宅ローンの失敗を生む背景にもありますよね。
--そうですか……。となると、やっぱり住宅ローンの知識を身につけておきたい。でも、難しいのは苦手です。
みなさんそう言いますが、全然難しくないですよ。住宅ローンはすごくシンプルなんです、たとえば“金利”。最初の話ではないですが、みなさんとにかく低金利のローンを選ぼうとしますよね。でも、そもそも金利ってどういうものか、分かっていますか?
--うーん、利息のパーセンテージを表わすものとしか……。
もちろんそうです。ただ、その数字に込められている意味をもう少しきちんと学ぶ必要があります。それを知ると、やみくもに低金利の住宅ローンを狙うのは、必ずしも正しくないと分かるはず。大切なのは、金利の意味を知った上で、本当に自分に合った住宅ローンを選ぶことなんです。
--どういうことなんでしょうか……。ちゃんと勉強したくなってきました。
ですよね。この辺りについては、一度話しだすと止まらなくなるので、次回イッキに説明しましょう。
--わかりました、よろしくお願いします!
 
有井太郎=取材・文 小島マサヒロ=写真

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