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スタイリスト・梶 雄太さんの場合……

自身がデザインしたセットのスタジャンと。「ほとんど少年野球の格好だけど(笑)、好きの気持ちが一番だよね」。
自身がデザインしたセットのスタジャンと。「ほとんど少年野球の格好だけど(笑)、好きの気持ちが一番だよね」。
青の帽子をいつ何時でも被っているスタイリスト、梶さん。なかでもドジャースのBBキャップは、もはやユニフォームのような印象だ。なぜ、このキャップなのか?
「よく聞かれるけど、正直理由はないんです。掘り下げればあるのかもしれないけど、パッと言葉で出てくるものはない。強いていえば青が好きというくらい。野球もドジャースもまあまあ好きだけど、あんまり関係なくて。でもここ5年くらい被っていますね」。
雑誌、テレビ、映画、音楽など、各界で厚い信頼を得る傍ら、最近はカメラマンとしても活躍する。キャップのツバはもっぱら曲げる派。
1974年生まれ。1998年からスタイリストとして活動。雑誌、テレビ、映画、音楽など、各界で厚い信頼を得る傍ら、最近はカメラマンとしても活躍する。キャップのツバはもっぱら曲げる派。
購入に際しては、一度に5個を買う。
「1個を半年くらい被り続けて、みすぼらしくなったと思えば新しいのに替えています。古くなったのは積み上げておいて、それが5個溜まったら、新しい5個と入れ替えるサイクル。ヴァンズのスニーカー、プロクラブのTシャツ、そしてこの帽子は僕にとって必需品。ないと困るので常にストックしてます」。
こうも偏愛を寄せるキャップだが、被る理由はファッション以外にもあるという。
「45歳になってもBBキャップを被っているなんて、自分でも想像もしていなかった(笑)。でも、普段からこういうものを被れる仕事に就いているのは、喜ばしいこと。僕にとってキャップを被るということは、自分自身を体現するひとつの手段だと思うんです。ここまできたら、極力被り続けていこうと。まぁ奥さんに『今日帽子いらなくない?』と言われたときはすぐに取りますけどね(笑)」。
青だけを収集する偏愛ぶり!梶さんの帽子コレクション
青だけを収集する偏愛ぶり!梶さんの帽子コレクション
一番のお気に入り、ドジャースのBBキャップ(写真左)は、ニューエラの「59FIFTY」。ポリエステル製のプレーンな定番モデルだ。若干、色が浅いほう(写真中央)は「どこかで買った」という古いモデルで、今だにデッドストック状態。寒い日に被るニットキャップ(写真右)は、安価な1000円のものに交じって、メゾン マルジェラのものも。
 
山本雄生=写真 比嘉研一郎、鳥居健次郎=写真(取材) 黒澤卓也、秦 大輔=文


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