人は服道楽と言うかもしれないが、一向に構わない。ランウェイで脚光を浴びたスター性は、ほかの何にも代えられないから。無二の存在を自分の味方にすれば、風格も上がり、なりたい自分にも近づけるかもしれない。そんな夢を無にはできないよね?
「セリーヌ」
ロンドンのカルチャーをこの一着で
スタイルとは、自らを通底する一本の筋のようなもの。エディ・スリマンは、どのメゾンでもブレない世界観を見せてくれるから、多くの人に支持されるのだろう。
「ロンドン・ダイアリー」と掲げた今季キーワードのとおり、ウールにモヘアとナイロンを混紡し、光沢と軽量感を備えたモノトーンのツイードコートからは、ストリートカルチャーの中心地、ロンドンの空気感が存分に感じられる。「音が聞こえる」などと評されるこうした服は、まさにエディのスタイルそのものだろう。
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