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Q1.掃除機のコードについている黄色のテープの意味は?


答え.【B】「この位置までコードを引き出してください」の印

本多さん これは【A】と答えた人が多いと思いますが、実は【B】。黄色いテープは「この位置まで電源コードを引き出してください」という意味なんですね。で、赤いテープはご想像のとおり、「この位置で電源コードの引き出しを終えてください」の印です。
重要なのは、黄色いテープまで引き出して使うことです。黄色いテープまで引き出さずに使うと、掃除機本体のなかで電源コードが発熱し、故障の原因となります。掃除機を大切に使うためには、どんなに近くの場所を掃除する場合でも黄色いテープが貼られている位置までは電源コードを引き出しましょう。
 

Q2.正しいドライヤーの電源の切り方は?


答え.【A】温風は冷風にしてから電源を切る

本多さん ヘアドライヤーは主に温風で使用するケースが多いと思いますが、電源を切るときにワンアクション入れてあげるだけで寿命が延びます。そのアクションとは、温風で使用したあとは、電源を切る前に冷風へと切り替えるというもの。
ヘアドライヤー内部のヒーターは高温となっています。その状態から突然電源を切るのではなく、冷風に切替えてヘアドライヤー自体をクールダウンしてから電源を切ると、ヒーターや内部の電気部分へかかる負担がグッと減るのです。髪の毛を乾かす際に、温風で80%ほど乾かし、残りの20%を冷風で仕上げると良いでしょう。
 

Q3.薄型テレビを故障させやすくする行為はどれ?


答え.【C】長い延長コードにつなぐ

本多さん 大きめの薄型テレビでも、最新モデルであれば消費電力はだいたい700W以下に収まります。複数の電源プラグがささったタップコードでも定格容量内で納まるかと思いますが、必要以上に長い延長コードやタップコードを活用すると電圧降下によって正しく作動しなくなり、故障の原因となります。延長コードやタップコードの使用は可能な限り控えましょう。
ちなみに、本体や周辺に蓄積するホコリは天敵。お部屋の湿度も要注意です。ホコリが内部の電気部品に蓄積して湿気を含むとその影響はとても大きくなり、基板などを簡単にショートさせます。ホコリ取りなどの用具を活用して定期的に掃除しながら湿度管理も徹底するのがベストです。メーカーサービスに依頼をすると内部まで清掃してくれるので、1年に1回は清掃をお願いしてみましょう。決して自分で分解して清掃してはいけません。
 

総合家電エンジニア・本多宏行●テックマークジャパン株式会社オペレーション部クレームチームチーフ。大手自動車ディーラーでメカニックを経験したのち、1999年に延長保証会社、テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を保持し、チームを牽引する。
知っていそうで意外に知らない家電の常識。落とし穴は常に思わぬところに潜んでいるので、家電を大切に使っていきたいなら、本多さんのアドバイスをとくと肝に銘じておこう!
>「炊飯器、コードの付けっぱなしはダメ?etc……【知って得する家電クイズ】」を読む


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