OCEANS

SHARE

Q1.冷凍室の製氷皿、どう洗うのが正解?


答え.【A】ささっと流水ですすぐ

本多さん 実は、冷蔵庫の故障の多くは「自動製氷機」がキッカケになっています。製氷皿は「洗剤をつけたスポンジで洗う」と考えている人が多数ですが、これはNG。そもそも製氷皿に油汚れはつかないので洗剤は不要です。しかも自動製氷機の製氷皿表面は氷がスムーズに剥がれるようコーティングされているため、スポンジでこすったり、熱湯をかけたりするとコーティングが剥げて、傷がついてしまう危険性があります。
すると、傷から入り込んだ水が凍って、氷が製氷皿から剥がれなくなってしまうことも。剥がれていない部分にも水は注入されますので、最悪時は製氷皿から水があふれ出してしまうなど、損害の拡大にも繋がります。ということで、自動製氷機の製氷皿を洗うときは必ず「流水のみ」と心得ましょう。
 

Q2.炊飯器の電源コード、正しい扱い方はどっち?


答え.【B】使わないときも電源コードは挿しておく

本多さん 炊飯器の電源コードを抜いた場合、炊飯メニューや炊飯時間などを表示している画面は、内部にセットされているリチウム電池で表示させます。
この電池は充電式ではないので、使うほど消耗する一方なんですね。リチウム電池が消耗し切ってしまうと電源コードを抜き挿しするたびに時刻合わせが必要になるので、タイマー予約の活用の際などにとても不便を感じるでしょう。
しかも自分で電池交換はできないので、基本的に有料での修理となります。こうした事態を回避するために、電源コードは抜かず、挿しっぱなしにしておくことをオススメします。ただし、テレビなどの家電と同様、電源プラグやコンセント周りにホコリが蓄積しないようメンテナンスは必須です。
 

Q3.ターンテーブル型の電子レンジ、どこに食品を置くと温まりやすい?


答え.【C】真ん中から少しずらしたとこ

本多さん これもアンケートをとったところ、「真ん中派」が約60%にものぼったのですが、これは間違った使い方です。
まず、ターンテーブル型の電子レンジは、食品の位置を特定して、集中的に食べ物にマイクロ波をあてて温めることはできないんです。要するに、直接食品に届くマイクロ波もあれば、壁に反射してから届くマイクロ波もある。レンジ内で食品を回転させるのは、加熱ムラを少なくするためなんですね。
そして、ターンテーブル型の電子レンジは、中央からちょっと外れた場所にマイクロ波が届きやすい傾向にある。なので一般論としては、真ん中からちょっとずらした場所に置くと加熱効率が上がります。また、複数の食品を同時に加熱する場合は、食品同士の間隔を開けておくことで温まりやすくなるので、こちらも覚えておきましょう。
 

総合家電エンジニア・本多宏行●テックマークジャパン株式会社オペレーション部クレームチームチーフ。大手自動車ディーラーでメカニックを経験したのち、1999年に延長保証会社、テックマークジャパンへ入社。一貫して、延長保証の修理精査業務に携わっている。取り扱い製品は、家電全般、住宅設備(給湯器、換気扇、温水洗浄便座等)、パソコン、車など多岐に渡る。多種多様な家電製品の幅広い専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を保持し、チームを牽引している。
意外に答えられなくて驚いたのでは? 次回は誰もが使う掃除機、ドライヤー、テレビに関するクイズ。さっそくチャレンジを!
 


SHARE

次の記事を読み込んでいます。