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子供のお世話どころか、自分自身のことすらできない

【その7】
「私を無料の家政婦だと思うな!」(北海道・42歳)
育児どころか、自分のこともまったくできないという夫もいます。「うちの夫は、コーヒーをカップに注ぐくらいしかできません。上げ膳据え膳が当たり前だと思うな!」(沖縄県・44歳)という声もありました。これでは、妻が働きたくても、仕事を探すことすらできなさそうです。
 
【その8】
「私が風邪をひいて体調が悪くても『今日のごはんは?』と聞く」(兵庫県・43歳)
この人も、家事・育児は男がやることではないと思っている夫だと思います。せめて妻が体調が悪いときには、今どき料理ができなくても方法はあるので、自力でなんとかしてほしいものです。
 

家事・育児に参加したほうがいいという意識はあるけど…

【その9】
「家事に対して『言ってくれればやるよ』というスタンス。毎回お願いするのはもう嫌」(大阪府・39歳
この場合はまだ「自分も家事・育児に参加しよう」くらいは思っているパターン。しかし、妻から言われたことしかやらないということですね。ぜひもう一歩進んで、自分で仕事を見つけてこなしてほしいものです。
「うちの夫は気が利かない。いちいち指示を出すのが面倒」というママの声もよく聞きます。
 
【その10】
「外に対しては、自分は家事や育児をよくやっているとアピールするところ」(滋賀県・40歳)
この話も頻繁にママ同士で出る話題。「ゴミをゴミ置場に運ぶだけしかやらないのに、うちの夫は『自分は家事に協力的』と同僚に言っている」とか「週末だけは子供をお風呂に入れるけど、お風呂から出た後のお世話まではやらない。それなのにイクメン気取り」といった声を何度聞いたことか。
 
今回のアンケートで次のようなコメントもありました。
「息子が聞き分けできる5歳になるまで、1対1でお散歩にすら行ったことがなかったのに、義両親や友人の前などで育児を語られると『どの口が言うか』と思う」(愛知県・41歳)
ひょっとするとこの方の夫は、多少は家事・育児に貢献しているのかもしれませんが、妻としては貢献しているうちにも入らないということかもしれません。
かなり対等に家事・育児を分担している夫婦でも、妻の不満がゼロという家庭は少ないと思います。夫婦でよく相談した上で、お互いに納得できる家事・育児分担の着地点を探っていくのがいいでしょう。
また「不満があるなら直接夫に言えばいいじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、はっきりと不満を言えない理由も妻側にはあるのです。不満を言えない理由を、次回はご紹介します。
 
相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と、小1の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。
石井あかね=イラスト
ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

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