例えば、このスケートボードであればこのように……。
「むかしむかしのこと。」から始まる24の夢の話は、どれも少なからぬ共感を呼ぶと同時に、並んだ秀作のはじまりがすべて、個人の超私的な夢だったことに感嘆する。
モノには、作った人の想いが色濃く反映される。魅力あるモノほど、それは強い。
こんな展覧会を開いたエルメスの想いにも感動するが、ハイライトは最後に残っていた。
会場を出る間際のコーナーに設置された、「りんごが大好きな人へ贈った」という“りんごバッグ”。その上に吊るされたりんごのオブジェをあるところから眺めると「YOU」となる。
「次に夢をかたちにするのは、あなたのは番」。
もしくは「この展覧会は、あなたのため」。
もしくは……。
いかようにも読み取れる夢のあるメッセージは、11月17日(日)まで、すべての人に贈られる。
[展覧会情報]「夢のかたち Hermès Bespoke Objects」期間:11月1日(金) ~ 17日(日)開催時間:10:00~20:00 (19:30最終入場、会期中無休)会場:六本木ヒルズノースタワー1F & 2F東京都港区六本木6-2-31入場無料