OCEANS

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——20分くらいで建っちゃった。思っていたよりも設営は簡単なんですね。
そうです。各手順で説明した気をつけるべきポイントさえ押さえればすぐ張れますよ。
——ちなみに、ほかに注意点ってありますか?
やっぱりテントなので風が天敵です。形状的に面で風を受けるので、10m以上の風が吹いているときはやめておきましょう。ストーブごと倒れると非常に危険ですから。あとは、乾いた薪を使うこと。含水率15%以下くらいがいいですね。水分が多い薪だと、しっかり燃えてくれなくてテント内の温度も上がりにくいし、一酸化炭素が多く発生する原因にもなってしまいます。
アロマ
——だからこそ一酸化炭素チェッカーはやっぱりマストなんですね。
はい。とはいえ、薪をガンガン燃やして定期的に出入りしていれば、ほとんどの場合大丈夫です。一酸化中毒になる可能性が高いのは、薪を焚きっぱなしで中で寝てしまったとき。普通なら煙突の効果で煙は外に出て行きますが、換気を十分に行わないまま燃焼を続けると、酸素不足による不完全燃焼(一酸化炭素の発生)、ドラフトの弱まりによる有害物質の室内逆流が起こりやすくなります。
一酸化炭素チェッカー
——あると便利だったり、より楽しめるグッズはありますか?
便利なのは、鋳造のペグですね。水辺は河原が多いので、プラスチック製のペグだとまず折れます。長さは30cmくらいあるといいですね。あと、より楽しめる、というかほぼマストですが、ロウリュ用のアロマオイルです。香りって温度で変わってしまうので、ロウリュした超高温のときに一番いい香りが立つように調香されているものがあるんです。今回は、アロマブランド「オスミア」のものを使いました。
アロマ
——最後に、オススメのキャンプ場を教えてください!
僕たちが初めてテントサウナをやった場所でもあるのですが、山梨県・本栖湖のほとりにある湖庵キャンプ場です。真正面に富士山が見えるので、サウナの窓からも見える位置にテントを張るんです。借景になって、最高ですよ。
キャンプ場
想像以上にシンプルに張れることが分かったテントサウナ。景色や水質などからベストな環境を探すのも楽しそうだ。いろんなキャンプ場を知っているキャンパーなら、きっとワクワクしているんじゃない?
 
石井 良=取材・文 野口 彈=写真


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