屋外サウナが自然と一体になれる究極のチルアウトであることは、
以前の記事でお伝えした通り。いろいろなタイプのサウナがあるが、やはり個人でやるなら価格も手頃なテントサウナが有力株となるだろう。
とはいえ、実際にやるためには、どうするべき? その手順やお作法を、その道のプロに聞いてみた。
アウトドア好きでサウナ好きなら、気になってしょうがないであろうテントサウナ。Sauna Camp.の代表、大西さんもキャンパー歴10年以上のアウトドア派で、サウナはあとからハマったという。
まだ日本にほぼテントサウナの情報がない頃に個人輸入して試してみると、自然と一体になれる感覚に感動し「自分がいままでやっていたキャンプとは異なる、究極の自然の楽しみ方だ」と衝撃を受けたんだとか。
今回は、そんな大西さんにテントサウナの使い方と設営方法を伝授してもらおう。
テントサウナとキャンプ場は相性がいい?
——まず気になるのが、そもそもサウナをキャンプ場でやるのはオッケーなんですか?ポイントは3つあって、「火気使用はOKか」「テントは張って大丈夫か」「川や湖は遊泳可能か」。基本的には、これをクリアしていれば怒られることはないと思います。そもそもキャンプ場がサウナを想定していないっていうのもありますが、今のところサウナ禁止のキャンプ場はないと思いますね。
——必要なのはテントとストーブですもんね。真冬のキャンプならテントにストーブ入れることもあるし……。もちろん、大騒ぎしたり、ほかのキャンパーに迷惑になるようなことはしないとか、そういうマナー的な部分は必要です。というか、普段以上に気を遣いたいところですね。あとはテントにストーブを入れることをNGにしているキャンプ場もあるので、その点はご注意を。
——なるほど。あと、テントを張る位置ですよね。河原でやる場合、テントサウナだとできるだけ川の近くに建てたいと思うのがサウナキャンパーの性ですが、増水時などは注意が必要です。普通の寝泊まりするテントなら、川のすぐ横ってNGなので。
個性いろいろ。テントサウナの選び方
——初心者が購入するなら、どんなテントサウナがオススメですか?安心感でいえば、やっぱりアフターサービスがしっかりしている日本の代理店経由で買えるもの。実際に入って試すこともできますから。でも、個人で輸入したり、自作してしまう人もいます。
——性能というか、個性ってどこで判断したらいいんでしょう?傾向としては、フィンランド製よりもロシア製の方が温度は高くなりやすいので、まったり入りたいならフィンランド製、熱いサウナに入りたいならロシア製ですね。ロシア製でも薪のくべ方によってマイルドなセッティングも可能ですが。ちなみに、うちで扱っているモルジュはロシア製で、生地にキルト加工がされていて断熱性に優れていたり、ストーブも高性能なので最高で120度前後になります。あとは設営のしやすさも大事。実際に建ててみましょうか。
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