キャラの秀逸さは健在。ポジティブな教えが子供たちに自然と伝わる
——お子さんと一緒に観ました?持田 一緒に観たよ。
中村 ウチも。行きたい!行きたい!って、凄いテンションで。
及川 ぼくは連れてった(笑)。でも、上の子(9歳男子)もカブーンが気に入ったみたいで、帰りにカブーンのおもちゃまで買ったよ。
持田 いいよね、カブーン! 伊達男な感じが、男心をくすぐる。あと、気に入ってるのは、ダッキーとバニー。あの2人は凄く面白くて。
中村 あいつらの動きとか思考って、ちょっとぶっ飛んでた(笑)。でも、そういう奇抜な発想のシーンって子供目線で見てもやっぱり面白いと思うし。やっぱりピクサーのクリエイター凄いなって思う。
及川 オマージュも盛りだくさんで、遊び心も溢れてる。2作目だったら『スター・ウォーズ』の「私がおまえの父なのだ」とかね。今回は監督が過去作から変わってるし、とくに気合いも入ってたんじゃないかな。
中村・持田 さすが、深読みしてるね!(笑)
中村 トイ・ストーリーって、アドベンチャー的な怖いシーンも必ずあるけど、学びの要素って多くない?
持田 モノとか仲間を大切にする気持ち。主題歌(ダイヤモンド☆ユカイ「君はともだち」)もそうだけど、友情というのもテーマだと思うし。
及川 心の機微がすごくうまい。ウッディって毎回必ず何かに敵対したり、意固地になるんだけど、絶対に理解者がいる。1作目はスリンキー(ダックスフンド型のおもちゃ)で、今回は終始バズは味方だった。それからほかの仲間たちも理解して、サポートしてくれるようになって……。
持田 そういう思いやりの気持ち、子供に伝わってくれるといいね。
中村 最後の方でフォーキーに”自分がゴミじゃなくて、おもちゃだ”っていうポジティブな気持ちが生まれるじゃん。
持田 あー、あそこね。
中村 それって、ウッディにしてもらったことがきっかけで変われたわけ。そうやって、人との関わりでポジティブになれるってことを教えてくれるストーリーだと思う。子供には繰り返し観せたいって思う。
一同 ウンウン。
4/4