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筋トレをしなければプロテインは不要、という考え方も危険!

といった話を聞くと、ますます「自分には無縁のもの」と思ってしまう男性がいるかもしれない。確かに、毎日バランスの良い食事と適度な運動ができていれば、プロテインを含むサプリメント類を摂取する必要はないのだが、そんな理想的な生活を実践している人は、ごく限られているはず。むしろ30代~40代男性の多くが、筋力アップはおろか、1日に必要なタンパク質すら十分に摂取できていないのだという。
「厚生労働省が発表している『日本人の食事摂取基準』(2015年版)によれば、30~49歳男性が1日に摂るべきとされるタンパク質の推奨量は60gとなっています。しかし、この分量をふだんの食事だけでバランスよく補うことができている人は、あまり多くないのが現実です」。
日本人の食事摂取基準
年齢を重ねるとともに、肉類のようなタンパク質を含む食材に対しての興味が薄れる傾向があるのは、実感としてわかるだろう。また、いまだに肉類が大好きというエネルギッシュな男性でも、朝から晩まで、タンパク質が豊富な食事を摂っているわけではないはずだ。
「3食のトータルでみれば、必要とされるタンパク質量をクリアしている人も多いのですが、よく見ると、それが晩御飯に集中しているケースがほとんど。一度に吸収できるタンパク質の量には限りがあるほか、栄養素としてタンパク質を体内に貯蔵しておくこともできないため、1日の間で、必要な分量をバランスよく配分しながら摂取しなければ、総量は満たされていても実際には“タンパク質不足”の状態になっている可能性があるのです」。
そこで役立つのが、手軽かつ効率よくタンパク質を補給できるプロテインというわけ。つまり、マッチョを目指しているわけではない男性でも、健康維持のためには日々の食事バランスを考えつつ、足りないタンパク質をプロテイン食品で補うのがベターなのだ。
プロテイン製造
山本さんが代表を務めるプロテイン工房は、オリジナルプロテインの超小ロット生産に特化したOEM(製造請負)メーカー。「ソーシャルプロテイン」というコンセプトのもと、地域の人々と協力し良質なプロテインを製造している。
ところで、タンパク質が不足すると生活にどのような支障が出るのだろう?
次回は、体の曲がり角を迎えるオーシャンズ世代にとって、タンパク質不足がもたらす弊害や、適切にタンパク質を摂ることによって得られるメリットを、具体的に紹介していこう。
【関連リンク】
プロテイン工房
https://protein-kobo.com/
【参考文献】
ゼロからはじめるプロテイン生活 あなたには、なぜプロテインが必要なのか?
著:山本圭一/発行:メディア・パル
 
 
 
取材・文=石井敏郎


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