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もっと糖質オフ生活を楽しむために!
専門家からのティップス

教えてくれるのは……
亀川医師亀川 寛大 医師
「なごみクリニック(熊本県)」院長。「糖尿病再生医療研究所(熊本県)」所長。
医師として糖質制限をわかりやすくおもしろく伝えることをモットーに、全国でセミナーやイベントを開催。そのほか、Facebookを中心に情報を発信中。
「糖質オフ男くん、今回も目の付けどころがグッドです! よく噛むことは、良いことづくめですからね。私も糖質オフを指導するときには、よく噛むことを必ず指導します。
糖質オフ男くんが挙げている3つの効果は、たしかに期待できます。特に効能の①で、『噛むことで大量の唾液が分泌される』という点に触れていますが、これはメリットだらけなのです! 唾液の働きとして、消化酵素であるアミラーゼの働きで消化が良くなることはもちろんですが、虫歯予防、殺菌作用、抗ガン作用があることもわかっています。このことを詳しく説明しますね。
<虫歯予防>
歯は糖質が分解されるときにできる酸によって溶けることがわかっています。唾液はアルカリ性のため、酸を中和し歯が溶けるのを防ぎます。そして、初期の虫歯であれば唾液の緩衝能で、自然に修復する可能性があります。
<殺菌、抗カビ作用>
唾液に含まれるリゾチームやペルオキシダーゼなどは、殺菌や抗カビ作用があり、歯周病予防になります。
<老化防止>
唾液に含まれるパロチンというホルモンは老化防止作用があることが古くから知られています。
<抗ガン作用>
唾液中のペルオキシダーゼは、ガンの原因となる活性酸素を消す作用を持っています。唾液は噛めば噛むほど分泌されますので、よく噛んで食べることはとても重要なのです。
では、デメリットはどうでしょう。私も、オフ男が懸念している『お食事のときに会話がしづらい』という点に同感です。
エクササイズを兼ねた相槌もとても良いアイデアですが、会話も楽しみたいものです。対策としては、一度に口に入れる量を減らすこと。そうするためには、やはり食事時間に余裕が必要ですね。オフ男のように1時間は確保しておくようにしましょう。
食事を楽しく美味しくいただくことが、糖質オフを継続する秘訣です。食事中の会話も楽しんで、しっかり糖質オフに励みましょう!」
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糖質オフ男
カラダの曲がり角といわれる「37.5歳」、もう若い頃のような食生活ではいられない。格好良くいたいのであれば、生活に「糖質オフ」を取り入れることが肝心だ。そんな中、一風変わった”糖質制限生活”を送る男がいた。その名も、糖質オフ男。ストイックなダイエットでも筋トレでもなく、独自の糖質制限法でスマートにカラダをキープしていく、アラフォービジネスマン・糖質オフ男の哲学を紹介していこう。上に戻る

糖質オフ生活の参考に!

著書『ラーメン好きの医者が教える糖質制限の外食ガイド(60種類のメニューを自分の体で徹底調査!)』
著者:亀川 寛大(マキノ出版)
「外食チェーンの糖質オフメニューは、本当に有効なのか?」。そんなギモンから、 亀川医師が自分の体を実験台にして調査。血糖値の上昇幅や、コストパフォーマンス、味、満腹度などで総合的に評価し、採点・ランク付け。 この本を読めば、糖質制限中の外食で何を選べばよいかがひと目でわかる。
 
島崎昭光=文 波打ベロ子=イラスト


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