染料はいっさい不使用!地球に優しい天然の黒
全体の数%にしか満たないという稀少種、ブラックアルパカを使ったタートルネックニットは、この深みにして無染色というから驚きだ。「繊維の細さはカシミヤ並み。ですがカシミヤのふんわりとした質感とは違う、独特のぬめり感が魅力。肌に触れるととても気持ちいいんです」。
製法は王道ながらも素材選びは斬新
和歌山の老舗工場で作られる、昔ながらの吊り編み仕立てのスウェット。「素材はペルー・アマゾンで育てられたブラウンコットン。白い綿花も混ざっているので、メランジのような表情。肌に触れる裏側にはアルパカを使いました」。
自然生まれの高機能素材、ウールを侮るなかれ
着丈に前後差をつけたシャツはどちらを前にしても着られる2-WAY仕様。ボタンが背面に来る際は、襟を立てる仕組み。「アルゼンチン産のオーガニックウール製で、敏感な日本人の肌にもストレスフリーな極細の繊維が特徴。素材自体に防臭・抗菌作用があって、家庭で洗えるよう防縮加工を施しています」。
赤耳とクリースの両立が、高い技術で実現
何度も染色槽に浸けるデニムのロープ染色。一般的な合成インディゴは化学薬品を多く使うので水質汚染に直結するが、こちらは自然に還る天然の本藍染め。「オーガニックコットンのセルビッジ生地で、ジェンダーレス仕様です」。
鈴木泰之=写真(静物、取材) 菊池陽之介=スタイリング 髙村将司、今野 塁=文 川瀬拓郎=編集・文