ステラ・マッカートニーから学ぶ、サステイナブルに装う５大キーワード

オーシャンズ世代にとっての定番スニーカー。その代表格が、アディダスのスタンスミスであることに異論はあるまい。
何度も買い替えては愛用する、そんな人が多かろうこのスニーカー、よく見ると左足のシュータンに見慣れない女性の顔がプリントされている。実はコレ、女性なら誰もが知る人気ブランド、ステラ・マッカートニーとの別注品で、デザイナー本人がプリントされているのだ。

ザ・ビートルズのポール・マッカートニーを父親に持つ彼女は、父親と同じくベジタリアン。当然、その思想は食生活に限らず服づくりにも通底しており、ブランド設立時から現在まで、毛皮やリアルレザーをいっさい使用してこなかった。これは動物愛護と倫理的な観点によるものだが、現代の肉食（畜産）による深刻な環境破壊と温室効果ガス排出量の低減にもつながるから。
彼女は社会と地球の持続可能性について、ファッションビジネスを通じて早くから訴え続けてきた。美しくモダンなデザインとエコフレンドリーであることは決して相反するものではなく、むしろ必然と捉えているからだ。
だから、このスニーカーにも彼女がベジタリアンレザーと呼ぶ、独自の合成皮革を採用。リアルレザーに劣る代替素材という認識は時代遅れであり、これまでファッション業界で当たり前に使われてきた素材こそ、もっと進化すべきであると考えている。