パッと羽織るだけでデニTをインスタントに格上げでき、また朝夕は肌寒く感じる秋の体温調整にも最適。そのうえ女性ウケも上々と、シンプルアップの常套手段であるカーディガン。
あとは、もう好みの問題。男っぽいスタイルに仕上げるか、それともクリーンな雰囲気にまとめるかで、選ぶ一枚が変わる。
「セリーヌ」のカーディガン
70年以上にもわたってレディのメゾンであったセリーヌが、満を持してメンズコレクションを発表したのは昨シーズンのこと。しかもタクトを振るのは、ロックの旋律をもってモード界に革命を起こしたエディ・スリマンとくれば、男心がうずいて当然だ。
そして初となる秋冬では「ロンドン・ダイアリー」をテーマに、英国クラシックの文脈を多分に含んだラインナップが登場する。シャギーなモヘアのカーディガンは、伝統的なアーガイル柄に包まれ、俺たち世代が思わずグッとくるグランジ&トラッドが見事にマッシュアップ。さらりと羽織るだけで、無味無臭のデニTスタイルも俄然マスキュリンに変貌する。
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