OCEANS

SHARE

アプリごとのアクセス制限に加え、制限する日時も自由に設定可能

管理は親のスマートフォンやタブレットにインストールした専用アプリから行う。後述する初期設定や端末の登録をクリアすれば、管理の方法はいたって簡単。アクセスを制限したいアプリやサービスを画面から選ぶだけで、登録した端末のアクセスが制限される。
スクリーンショット
アプリやゲームは個別にアクセスの許可、無許可が選択可能。「Adult Websites」を無許可にすることで、アイキッズ側で判定したアダルトコンテンツへのアクセスが不可能になる。
日時によるアクセス制限ができるのも良いところ。時間帯や曜日ごとに細かく設定できるので、ゲームは週末だけ、SNSは平日の夕方のみというようなルールづくりが可能だ。
スクリーンショット
特定のアプリだけを制限する、すべてのネット接続をシャットダウンするなど、シチュエーションごとにスケジュールが設定できる点も便利。
ちなみにPC版の管理画面から、登録した端末のネット使用履歴をチェックすることもできる。スマートフォン側で履歴を削除しても管理画面の履歴は残るので、証拠隠滅された場合でも安心だ。
 

端末の登録手順は結構複雑。やや上級者向けだが、そのぶん効果は大きいはず

このように、とても安心感の強いアイキッズホームだが、実際に利用するまでのハードルが、思いのほか高かったというのが正直な感想だ。
試用してみて特に困ったのは、Android端末の場合。一度完全に端末を初期化してからでないと管理下におけないのである。
うっかり、LINEのトークやゲームのデータなどをバックアップせずに初期化しようものなら、子供の怒りを買うことは必定。導入前には、十分な説明と話し合いが必要だろう。また、OS7.0未満の端末では機能しないため、おさがりのスマートフォンを子供に与えている場合にも注意してほしい。
スクリーンショット
管理する端末をセットアップする手順も、Androidの場合は英語によるガイダンスのみ。これは改善してほしいところだ。
ちなみにiPhoneやiPadなら、Android端末ほどの面倒はないようだが、OSのバージョンは確認しておいたほうが良いかもしれない。
また、管理をするために毎月600円程度の利用料がかかる点も覚えておきたいところ。こちらの登録手順も、確認した限りでは英語のみの対応となる。
という次第でアイキッズホームは、誰でも気軽に導入できるというわけにはいかない、やや専門的なガジェットであるというのが今回の結論ではある。
しかし、アプリだけのペアレンタルコントロールに比べ、その効果は絶大かつ、フレキシブルな運用ができるのは間違いないこと。月々の利用料をどう捉えるかは、人それぞれだろうが、使い方によっては子供だけでなく大人たちも含めた家庭のデジタルデトックスにも貢献してくれそうだ。
子供の心配をする前に、まず自分のネット中毒をなんとかしたいという大人たちは、アイキッズホームにまず自分の端末を登録してみても良いのではないだろうか。
 
[問い合わせ]
+Style
https://plusstyle.jp/shopping/item?id=358

石井敏郎=文

SHARE

advertisement

次の記事を読み込んでいます。