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レンズの自由度がアップすれば、フレーム選びもテンションアップ!

――種さん、今回マイキータさんにお邪魔した当初の理由はレンズです。マイキータが採用するツァイス製レンズすごいらしいと……何がスゴいかは……高橋さん、お願いします。
高橋「はい。簡単に言うと、1枚のレンズで近視や乱視、そして老眼の矯正が可能です。また、のちほど触れますが、その精度が一般的なメガネレンズの25倍なんです」
種市「僕の両親が使っている、いわゆる遠近両用のタイプは、レンズの下半分に四角い老眼用の窓みたいなのがついているアレです」

――普通、それを思い浮かべますよね。
高橋「ツァイスのレンズは、独自の加工技術でシームレスな遠近の矯正と度数の最適化を可能としていますから、レンズに境目などは一切ありません」
種市「おお! そのレンズだと、選べるフレームに制約はあるんですか?」
高橋「ある程度天地幅があるものが望ましいですね。下側に老眼矯正が入りますので、縦の広さが必要なんです」
種市「サングラスのような色付きのレンズを選ぶこともできますか?」
「これ格好いいけど、老眼鏡をこれで作るのはさすがにやり過ぎかな(笑)」。
高橋「はい、できます。ほかには調光タイプといって、室内ではクリアなのですが、太陽光の紫外線に当たると自動的に暗くなっていくレンズもあります」
ブラックライト(紫外線)を当てると、数秒で黒々と変化する、ツァイス自慢の調光レンズ。
「あれ? 丹下段平?」って古すぎますよ!
種市「なるほど。室内なのに、あの人暗いレンズして……みたいな目で見られないと」
高橋「ポイントは、普段どのように使われるかですね」
――日常欠かせない相棒とするか、ピンポイント投入のサングラス風に使うか。
種市「悩ましいなぁ。普段の感じで使うとすると、セルフレームのクラシカルなウェリントンに、やや濃いめのレンズ。メガネと割り切るなら、メタルフレームに薄いカラーも品があっていいなぁ」
種さん、いろいろと試着中。
――かつて、坊主頭にメタルフレームの伊達メガネを掛けていたという情報も入っていますが。
種市「知ってました? その過去。ビームスでディレクターになったばかりで、知的なクリエイティブ職のコスプレをしてたんですよ(笑)。でも、四十も半ばを超えた今、かえって似合う気がしてきました」
高橋「さすが種市さん、どれもお似合いになりますね」
種市「ありがとうございます(笑)。やっぱりセルフレームの太いタイプは、キャラが濃くなりすぎますね。どうせなら今掛けているものと違う雰囲気のものがいいし……。良しコレだ、シャンパンゴールドのメタルフレームに決めます!」
細いメタルフレームがお気に入りのご様子。ただし、ゴールドの色みが強いものは「僕にはチャラすぎるかな」と敬遠。優しい雰囲気のシャンパンゴールドに決定。
高橋「検眼後に最終チェックをしますので、ひとまずこちらで進めましょう」
――決め手はなんですか?
種市「上品な細いメタルの光沢感と、ほかのアクセとの相性。掛けないときは首から下げるので、そうしたアクセ感覚としても機能しますよね。やっぱワクワクするなぁ」
最終的に種さんが選んだモデルは、「STUDIO5.5」シャンパンゴールド 6万1000円(レンズ代別)/マイキータ(マイキータ ショップ トーキョー   03-6427-5232)
フレーム選びにおよそ30分を費やした種さん。そこはプランナーの血が騒ぎ、入念にチェック。最後はズバリとメタルフレームに決定!
お次はいよいよ検眼の行程に。メガネ店で視力を測るのは初めてという種さんとツァイスの最新技術の出合いは、一体どんなことになるのか? 
PROFILE
たねいちあきら●1972年生まれの46歳、東京下町出身。サーフィンを愛する海男。長年勤め上げたビームスを退社し、現在はフリーランスとしてブランドのコンサルティングやプロダクトのディレクションなどを手掛ける。連載中の「種カジのタネあかし」はコチラ
種カジのこぼれ話満載のインスグラム@taneichiakiraも要チェック。
※マイキータとは
デザインと生産工程の両方を独自のアプローチで磨き続けるドイツ・ベルリン発祥のアイウェアブランド。商品の考案から製造、店舗への陳列まで、一貫したこだわりの中で生み出されるアイウェアは、進歩的ながらオーセンティック。道具としてもファッションピースとしても万人のニーズを満たすラインナップを揃える。
www.mykita.com
山本 大=写真 髙村将司=取材・文


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