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2019.05.10

あそぶ

初日70万人待ちの東京五輪チケット。追加販売は? 転売は? 担当者に聞いた4つの疑問

FUN! the TOKYO 2020 
いよいよ来年に迫った東京オリンピック・パラリンピック。何かと “遊びざかり”な37.5歳は、 この一大イベントを思い切り楽しむべき。 競技を観るのもするのも、主な拠点となる東京を遊ぶのも、 存分に。2020年の東京を……Let’s have FUN!
5月9日に抽選申し込み受付がスタートした東京オリンピック(パラリンピックは夏に販売開始予定)のチケット。
本記事の前編で、今回の五輪チケットが決して手の届かないものではないとわかったが、ほかにも気になる点はある。
例えば「今回以降、追加販売や当日券はあるの?」「チケットを買ったあとに行けなくなったら?」などなど。
オープン中の東京オリンピック公式チケット販売サイト。ID登録はコチラから! ※東京2020公式ウェブサイトより転載
そこで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のチケッティング部長・鈴木秀紀さんに疑問をぶつけてみた。
 

「今後の追加販売や当日券はあるの?」

「今回の販売で売り切れなかった競技のチケットは、2019年の秋以降に先着順で販売する予定です。その後、売れたチケットの席の割り当てを決める作業があるため、2020年1月から3月まで一時、チケットの販売は停止になりますが、2020年4月以降に再び席が残っている競技のチケットが販売されます。詳細は決まっていませんが、席が残っている限りは競技直前でも購入は可能になると思います」(鈴木秀紀さん ※以下カッコ内はすべて)。
実は各競技の会場は現在も工事が続いているため、まだ席数や席の配置が最終決定していないケースもある。言い方を変えると、会場完成後に当初の予定よりも席数が増えることもあり得るのだとか。
「さらに、競技の中継などで使う機材設営が終わってみたら観戦に使用できる席が増えた、なんてケースもあるかもしれないんです」。
なるほど、それらの席も追加販売の対象になれば、今回を逃してもまだチケット入手の可能性はあるわけだ。

 

「もし行けなくなったら転売はできるの?」

今回の東京五輪では、オフィシャルのリセール、つまり一度購入したチケットの転売(再販売)の制度が公式につくられる。2020年4月から開始予定だとか。
「今回の抽選申し込みはセッション(競技・日程などチケットの種別単位)ごとに最大1人2枚から8枚まで、全体では最大で1人30枚まで申し込むことができます。つまり最大で1人30枚当選の可能性もあるわけですが、当選したチケットはすべて購入する必要があり、キャンセルができないんです。『30枚当選したけど、購入は10枚だけにしたい』というのはできないので注意してください」。
今回は、チケットの不正転売防止を主目的に、すべて記名制チケットとなり、国内の主要オークションサイト、フリマアプリなども東京五輪のチケットは扱わないことを表明している。その販売および管理の都合もあってキャンセルはできないのだ。これは「本当に観戦したい人がチケットを入手しやすくなる」ための措置と言える。
ただ、もちろん止むを得ない事情で観戦に行けなくなるケースもある。
そこで公式にリセール制度を設け、一度購入したチケットを転売できるようにしたわけだ。リセール価格は定価と同額、別途取り扱い手数料はかかるが、ここで売ることができれば、購入したチケットが無駄になることはない。
*東京オリンピック公式チケット販売サイトにはチケット購入のポイントや注意点がまとまっているのでぜひチェックを! ※東京2020公式ウェブサイトより転載

 

「チケットが買えた! うれしいからすぐSNSにアップしていい?」

「あと1点、今回のチケットは電子も紙もQRコードが発行されます。例えばチケットが当選した際に、届いたうれしさでQRコードが判別できるようなチケットの写真をSNSなどにアップすると、そのQRコードの画像を不正利用される可能性もあるので、十分に気をつけてください」。
これはやってしまいそう! 当選の喜びを友達に公開するときは、ひと息ついて、落ち着いて。
というわけで、追加販売に加え、公式リセールでも2020年4月以降にチケットを入手することが可能。どうしても観戦したい競技がある人は、最後まで諦めずチャンスを待つこと!
 

「ところでパラリンピックはどうなの?」

そして最後に、「パラリンピック」は今年の夏にチケットを販売開始予定。もしスケジュールなどの都合でオリンピックの観戦が難しくても、パラリンピックなら行ける、という人もいるはずだ。
「ここ数年、パラリンピックの各競技団体は、認知向上や普及のための活動を小学校などで積極的に行っています。もしかしたら、パラリンピック競技に関しては大人よりも子供たちのほうが知識や関心が高いかもしれませんよ」。
家族で東京オリンピック・パラリンピック観戦の思い出をつくるなら、オリンピックだけではなく、パラリンピックのチケット販売も心にとめておいてほしい。
 
今回のチケット販売のキャッチコビーは「奇跡をつくる、1人になろう」。そう、会場で競技を観戦することは、歴史に残るシーンの一員になるということでもある。そんな機会は一生のうちそうあるもではない。選手だけではなく我々も、「参加する」ことに大きな意義がありそうだ。
最後にもう一度、チケット購入の流れを動画でおさらい!
田澤健一郎=取材・文


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