もうひとつの板を固定するため溶接
電気と同時にガスも出ている。噴射音がしなくなるまで板に押し付ければ、そのポイントの溶接は完了。電極棒がタングステンのTIG溶接機で、2つのステンレス板を固着させる。接着させる面の片側に溶接機を当てるだけで良く、一般的な溶接方法よりも煙や火花が出にくいのが特徴。だから、初心者でも安心して行えるのだ。今回は3カ所を溶接した。
「薄い金属板同士を電流で溶かして圧着させる、スポット溶接となります。最も簡単な方式ですが、強力な紫外線が発生しますので、保護のためジャケットと手袋、フェイスカバーは欠かせません。また感電防止のため、アースは必ず取り付け、濡れた状態では作業しないでください」。
焦げをスチールウールで磨き落とす
溶融させている以上、焦げや凹凸が残るのは仕方がない。あまり執着しないように。溶接痕ができるのは避けられないが、ヤスリやスチールウールで磨けば目立たなくなる。ただ、完璧に落とすのは難しく、多少残ってしまってもアジととらえるべし。
世界にひとつだけのオーシャンズiPhoneスタンドが完成！
ロゴの切り出しとスポット溶接、磨きまで行い、1時間足らずで出来上がり。スポット溶接とほぼオートで加工してくれるマシンのおかげで、特に難しい作業をしなくとも、市販品顔負けの逸品が完成した。1mm厚のステンレスは軽量の割に頑丈。どのサイズのスマートフォンでも任せられそうだ。
かなりハイレベルな印象の金属加工も、環境さえ整っていれば意外とイージー。イラストレーターの知識と、ほんの少しのセンスがあれば、必ず納得いくDIYができるはず。休日はテックショップに足を運び、非日常感ある創作活動に勤しんでみては？
［ショップデータ］テックショップ 住所：東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル3階 電話番号：03-5797-7110 営業：10：00〜23：00（土日10：00〜21：00）不定休（年末年始、ビル休館日など）www.techshop.jp 
