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2019.05.11

ファッション

絶滅危惧種「ニューバランス M990v4」をv5と比べて魅力的だったのはどっち?

いくら名作と言われていても、廃盤となってしまうアイテムはある。今、市場にある分だけでおしまい。そんなファッション絶滅危惧種のなかから、これだけは!というアイテムをピックアップ。名作のLAST GIGS。チェックしないと損するぜ。
年齢性別を問わず盛り上がりを見せるスニーカー事情。大人にとって思い入れのあるモデルは数あれど、ニューバランスの990番台は“別格”という人は少なくない。そのオリジンと言えば、1982年に発売されたM990だ。
それから37年。今現在の最新モデルは、M990v4(バージョン4)だけれど、この春にM990v5(バージョン5)が発売されたことをご存知か?
ってことは、v4は店頭にある分だけで買えなくなるということだ。
そんな今だから、期待のニューバージョンM990v5と比較しながら、M990v4の魅力を改めて探ってみた。
スニーカー好きのみならず、OC世代にはファンが多かったM990v4。/ニューバランス
スニーカー好きのみならずオーシャンズ世代にファンが多かった「M990v4」。ローテクとハイテクがミックスしたようなルックスが、いい塩梅。もちろんMADE IN USA! 2万5000円/ニューバランス(ニューバランス ジャパン 0120-85-0997)
M990v4が発売したのは、2016年の春。990番台といえば、M996を筆頭に名作揃いだけど、M990だけは、不定期にバージョンがひとつつずつアップしてきたモデルで、ちょっと特別感がある。
ちなみにv2が発売されたのは、初代から16年後の1998年、v3は2012年。初代はレトロ感の強い印象だったけれど、少しずつソールテクノロジーの進化が反映されて、ハイテク感が強まっていった。
こちらが話題の最新バーション、M990v5。/ニューバランス
こちらが話題の最新バーション、M990v5。v4と比べて、アッパーデザインが微妙に変化しているのがわかる。グレーとブラックが現在発売中。2万8000円/ニューバランス(ニューバランス ジャパン 0120-85-0997)
並べてみれば一目瞭然。上がv4で下がv5。メッシュとスエードのバランスが変化していて、v5は履き口下に、シューレースホールから続くプラスチックパーツが施されているのがわかる。

タンのデザインも一新された。アメリカ国旗をモチーフにしたタグに入ったMADE IN THE USAの場所も変化して、v5には、ボリュームのあるリフレクターが使われている。
最新のv5とこれまでのv4を比べてみると、微妙なデザイン変化はあるものの、ぱっと見は、そこまで大きくは変わらない。v5のほうがややぽってり感が強まったような気がするが、決定的な違いというわけではない。
ただ、もっとも大きく変わるポイントが一つだけある。それがヒール部分。
右がv4で左がv5。v5には大きく「V」マークが入り、ヒールのブランドロゴも変化した。v4は、かかと部分にもMADE IN THE USAのネーム入りだったが、それは無くなった。
v5のヒールのデザインは、v4に比べフューチャリスティックで、進化を思わせる雰囲気に。これは好みの差が出そうな部分。
テクノロジーに関していえば、v5は、履き口部分のプラスチックパーツによるホールド感の向上がポイント。踵から足首周りをしっかり包み込み、フィット感がかなり良くなっている。快適性という目線ではv5にアドバンテージがありそう。
とはいえ、こうして改めて見比べてみると、発売が終わってしまうv4は、クラシックなランニングシューズの魅力とハイテク感をバランス良く併せ持った傑作だったことがわかる。
そもそもM990シリーズは、ファッションシューズとしても大人気のM996やM1300などと比べると、テクノロジー色が強くてクセがある。それが良くも悪くも特徴で、魅力でもあるのだが、v4は、まさにそれを体現した愛すべきモデルだったような気がする。
しかも平成とともに発売が終わるというのも、なんだか因果を感じてしまうんだよな。
v5も十分魅力があるけれど、v4も気になってしまうオッサン諸氏よ、見比べて購入を検討できるのは今だけ! 急ぐべし。
 
[問い合わせ]
ニューバランス ジャパン お客様相談室
0120-85-0997
高橋絵里奈=写真 長谷川茂雄=文


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