チェストバッグというか、前掛けというか……いわば身に纏う感覚のバッグが今季のトピックとなっている。もともとはミリタリーのリーコンバッグに由来するが、より街向きな、スマートなデザインのものが続々登場している模様だ。
そんな“着るバッグ”も、プラダが手掛けるとひと味もふた味も違う。
ブランドのアイコン素材「ブラックナイロン」を使用。シンプルでありながら存在感を放つ、たすき掛け&前掛けタイプである。
財布やスマホ、カードケースといった手回り品を入れて颯爽と街へ。サコッシュのように、軽快なスプリングコートやブルゾンの下からチラリと覗かせるのが洒落ていると思う。
そう、この春はウェア感覚でバッグのコーディネイトも楽しめるというわけ。纏うなんて、トリッキーに見えて意外と“まっとう”なバッグ!?
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、実川 実、今野 壘=文