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2019.04.06

あそぶ

「擬似サバイバル体験が楽しみ」人気映像作家が話すソロキャンプの魅力

アウトドアがかつてないほどに関心を集め、第2次キャンプブームの到来とも言われている。そんな中、ファミリーキャンプには飽き足らず、ソロキャンプを楽しむ男たちが、少しずつ増えているようだ。なぜ、彼らはあえてひとりになり、どのように楽しんでいるのだろう? ソロキャンプの達人にその魅力を訊いた。

映像作家 長添雅嗣さん(40歳)
ソロキャンプ歴:3年
1979年生まれ、東京都出身。映像作家の小島淳二さんの下で、数々のTVCMやミュージックビデオを手掛ける。2008年独立。’16年、自らが代表を務めるKICKSを設立。写真で着用する愛用のジャケットは、米軍特殊部隊に採用されているクレイ・プレシジョンのもの。
 

道具は少なく、作れるものは現地で自作

スズキ ジムニーのテレビCMやももクロのMVなどを手掛ける人気映像作家の長添さん。ソロキャンプを始めたのは3年前。クルマの買い替えがきっかけだった。
ソロキャンプでよく訪れるポイントが、富士山近辺の高原だそう。青い空と木々の緑、そしてディフェンダーのキャメルイエローが映える。
ソロキャンプでよく訪れるポイントが、富士山近辺の高原だそう。青い空と木々の緑、そしてディフェンダーのキャメルイエローが映える。ちなみに愛用しているチェアは、ネイビーのカーミットチェア。千葉県館山市のお台場海浜庭園もおすすめのキャンプ場だとか。
「これまでシトロエンのCXやルノーのアルピーヌなどのフランス車を乗り継いできたのですが、荷物もたくさん入って、仕事にも使えるクルマを考えていました。イギリスの軍用車でもあるディフェンダーには、子供の頃から憧れがあり、程度のいい中古を本国から取り寄せました」。
それが2015年式の最終モデルで、ボディをオールペンして、ステッカーまで取り寄せてキャメルトロフィー仕様にカスタム。趣味として収集してきたミリタリーグッズを実際に試してみたくなり、愛車を駆りソロキャンプを始めるように。
便利なガスボンベやライターを使わず火をおこす、擬似サバイバル体験が長添さん流の楽しみ方。倒木を斧で切り出して薪を用意し、石でかまどを作る。肉を焼くためのグリルは枯れ木を活用する。
「目的地に到着したら、まずは夜営の準備。転がっている石を集めてかまどを作り、倒木や枯れ木を拾い集め、ナイフや斧を駆使して焚き火場や調理用グリル、テントのポールもその場で作るんです。それが楽しいから、便利なグッズはなるべく持たないのがマイルール。
最初のソロキャンプは少し不安があったけれど、一度やってしまえば慣れてしまいますよ。妻からはやめてくれと言われますが……(笑)」。
テントもやっぱりミリタリーもの。米軍のパップテントを愛用している。
 
石井文仁=写真 高橋庄太郎=文 川瀬拓郎=編集・文


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