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決済の際に慌てないために、おぼえておきたいポイントは?

QRコード決済
肝心のQRコードを使った決済の手順だが、実際に体験してみたところ、どのサービスもほぼ同様の“難易度”だった。
決済までの基本的な流れは、3ステップだ。

(1)レジで「〇〇ペイで払います」と宣言
(2)アプリを起動し決済用のQRコード(またはバーコード)を表示
(3)レジスタッフが専用リーダーを使い画面上のQRコードをスキャン

ステップ数自体はモバイルSuicaやiDなどICチップを使ったモバイル決済と変わらないのだが、実際に体験してみると(1)と(2)のステップが意外とクセモノだった。
スタート間もないサービスということで、「〇〇ペイで払います」というオーダーに対し、明らかに慌てるお店の人が多かったほか、こちらもQRコードを表示させる手順に慣れておらず、双方でアタフタしてしまう場面もしばしば……。
(1)については、普及とともに店舗側も手馴れていくのだろうが、(2)については、レジ待ちの間にアプリを操作しておくといった、こちら側の対応が、使いこなすうえで重要なポイントだと思った次第だ。
LINEpay操作画面
LINE Payでの支払い例
LINE Payでの支払い例
[1]LINEアプリを起動後「ウォレット」からLINE Payを呼び出し、「コード払い」をタップ。
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[2]パスワードを入力。
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[3]支払いのための「LINE Payコード(バーコードとQRコード)」が表示される。レジで読み取ってもらえば支払い完了。表示されたLINE Payコードは、5分間で無効となる点に注意。
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[4]LINE Payの場合は、支払い完了後に取引の詳細が「LINEウォレット」アカウントからメッセージとして届く。
LINE Payでの支払い例
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また、これも各サービスに共通しているのだが、現時点でQRコードを使ったモバイル決済に対応している店舗が、それほど多くなかったのは、いささか残念なところだった。
モバイル決済が比較的普及しているコンビニでも、筆者の行動範囲でもっとも数が多いセブン-イレブンが、「PayPay」、「LINE Pay」そして「楽天Pay」のどれにも非対応(他の主要チェーンはだいたい対応。ただしQRコード決済でなければ可能な方法はあるが、少し手間がかかる)だったほか、飲食店についても、CM等で宣伝しているほどには、対応しているお店を見つけられなかったというのが正直なところだ。
各サービスの公式サイトを見る限り、先行してこれらの“新型”モバイル決済サービスを取り入れているのは、ドラッグストアやカラオケボックスというようなお店がメイン。
現時点に限って言えば、オッサン世代が“新型”モバイル決済サービスの便利さを実感できるのは、(個人経営の店舗を除けば)コンビニ、家電量販店、そして居酒屋チェーンくらいかもしれない。



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