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2019.03.27

あそぶ

DIY愛好家が勧めるワックスで、自分だけの一品のエイジングに挑戦!

連載「テクが手土産、日帰りDIY」
「Do It Yourself.」 第二次大戦直後にイギリスから始まった復興目的のムーブメントも、今や定番ホビーのひとつ。DIYテクニック習得を狙えるワークショップを開催しているスポットも少なからず存在する。未経験者からベテランまで、行けば必ず何かを得られるはず!

古材をもっとシブく見せるワックス術とは?

小日向志乃さん
教えてくれるのは前回と同じく、縫製・家具作りの職人、小日向志乃さん。
4月21日(日)にアンティーク風マルチスツール製作のワークショップを開催するレインボー倉庫横浜。当日と同じ材料、道具を使い、前回はスツールを完成させた。今回はさらに完成度を上げるべく、ワックスによるエイジング加工に挑む。
経年変化した風合いを人為的に演出する……。プロや業者でないと難しいと思われがちだが、実はDIYビギナーでも比較的イージーに可能である。必要なワックス、塗布するための下準備など、基本的な必須要素を身につけよう。
 

DIYフリークに知られる名品を準備

ブライワックス
ブライワックスは木材の保護とツヤ出し、着色ができる仕上げ材。蜜ろうやカルナウバロウといった自然素材が主原料なので安心して使える。
使用するのは、DIY愛好家の間では常識と言ってよいブライワックス。扱いやすく、塗るだけで木材に深みを出せる傑作ワックスである。いくつかのバリエーションが存在するが、古材でも発色するよう、濃い色みのウォルナットをチョイスした。
 

紙やすりで木の表面をならす

紙やすり
紙やすりは120番手がオススメ。粗すぎず細かすぎずで効率が良い。
いきなりのワックス塗布はご法度。特に古材は表面の凹凸が激しいため、均等に塗れず馴染みにくいのだ。下準備としてスツール全体に紙やすりをかけるのが望ましい。「組み立ての時点でも必要ですが、軍手を忘れないでください。毛羽立っている状態だとトゲが刺さりやすいのです。摩擦運動するやすりがけだとなおさら重要です」。
 

木粉を刷毛で丁寧に払う

ハケ作業
ヤスリ掛けのあとは木粉の除去を忘れずに。刷毛やブラシを使い、しっかりと払うこと。より表面が滑らかになり、ワックスのノリが飛躍的に良くなる。
 

ペンキ塗りの感覚でワックスをのせる

ワックス
1回で大量にワックスをつけるとムラが出やすい。少しずつのほうが時間こそかかるが、キレイに仕上がる。
刷毛に少しワックスをつけ、ペンキやニスと同じ感覚で塗り込む。木目に沿うのが原則で、溝があるなら刷毛を縦に使って深部まで行き渡らせる。
 
乾いた布で拭き取りつつ磨く
布掛け
ワックスを拭き取るつもりで布掛け。余計な油分がなくなり、染料が深く浸透する。
目に見える部分を塗り終えたら、乾いた布で拭く。こうすることでよりワックスが馴染み、うっすら光沢も出てくる。「パイル地の布は木に引っかかりやすく、表面を毛羽立たせてしまうので避けましょう」。
 
塗らない部分もあるので注意
底は未塗装
お気に入りのラグやカーペットを汚さないために、底は塗装しないのが正解。
床や収納物への色移りを避けるため、天板の裏や底面は塗らない。組み立ててから塗布するのは、ワックス不要部分が分かりやすいからだ。「ブライワックスは比較的早く乾きますが、それでもしばらくは色移りの恐れあり。見えない部分は塗らなくてもOKです」。
 
リアルなエイジング加工を実現
色合いの対比
左のワックス不使用版と比べ、断然深い色みとなった。本当に使い込んだような風合いに驚きだ。
ヤスリ掛けから木粉落とし、塗布、磨きを経て、ハイレベルなワックス使いが果たせた。単純に塗るだけでは得られない深い満足度も収穫のうち。木材はワックスによって大きく表情が変えられるので、色々と試してみると面白いだろう。
日帰りDIYを楽しみたくなった諸兄は、レインボー倉庫横浜へ。料金、時間などの詳しい情報は同店のイベントフェイスブックページで確認を!
[ショップデータ]
レインボー倉庫(横浜)
住所:神奈川県横浜市南区山谷92
電話番号:045-516-5910(有限会社ティープラスター)
https://rainbowsoko.com
山田裕之=撮影 金井幸男=取材・文


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