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2019.03.22

かぞく

「同棲恋愛」で自然に再婚するのが理想? バツイチ男性の恋愛事情

連載「オーシャンズ X :幸せな離婚編」vol.10
「離婚したんだ」と話せば大抵は憐憫の眼差しを向けられるだろう。だが、長い目で見ると必ずしも不幸な出来事とは限らない。バツは見方を変えるとX(エックス)という“未知数“を表す記号にもなるのだ。3組に1組が離婚すると言われている今、本連載では「幸せな離婚」について論究していく。
「オーシャンズ X :幸せな離婚編」を最初から読む
前回の記事では、離婚後に与えられた”自由”をポジティブに捉え、仕事や趣味に邁進する男たちの姿を追った。今回は、離婚を経験した20人への取材を通して赤裸々な”バツイチ男性の恋愛事情”を紐解いていきたい。
女性に比べ、恋愛スイッチが入りづらい男性心理
vol.6の記事で、次の恋に踏み切ろうにも自信が持てない40代男性が多いという現状を離婚カウンセラーの高橋さんから伺ったが、実際のところはどうなのだろうか?
「元妻に浴びせられた言葉がトラウマになっていて、女性の二面的な部分が垣間見えると引いてしまう。だが、自分の元々の好みのタイプがあっけらかんとしたタイプよりも女っぽい女性が好きなので、悩ましい。しばらく恋愛はできないんじゃないかと意気消沈しています」(38歳 IT会社勤務/バツ1子なし)
「金銭面や働き方、休日の過ごし方などで揉めて、結婚1年目にして離婚。最後の方はヒートアップして言い合いになったりと辛い思い出もあったが、今振り返ると切ない気持ちになることも。なぜうまく行かなかったのだろう……と自信をなくしてしまい、なかなかそういう気にならない。目下趣味のサーフィンが恋人」(42歳 外資系コンサルタント会社勤務/バツ1子なし)
単純に相性の問題だったのか、自分にも非があったのか、あるいはそのどちらもだったのか、思いあぐねるのは仕方ない。だが、離婚を失敗と捉えて悲観するより、客観的に振り返って自分にはどんなタイプの女性と好相性なのか分析するくらいの気持ちでいた方が良さそうだ。
離婚経験者の3分の1が自然な成り行きで「同棲恋愛中」
その一方で、新しい恋愛に踏み出した人もいる。まず20人中再婚をしている人は3人。残りの17人のうち、「現在彼女がいる」と答えた人は6人だった。
それぞれどこで出会ったのか、また今の彼女と再婚も視野に入れているか聞いてみると……。
「去年、飲み会で出会って同棲中。でもまだ事業を立ち上げたばかりで頑張りどきなので、養ってもらうスタンスだと結婚は考えられない。結婚したいアピールが辛いので別れるかもしれない」(37歳会社経営/バツ1子あり)
「知人の紹介で出会って一緒に暮らしている。いずれ再婚も視野に入れている」(39歳制作会社経営/バツ1子あり)
「お見合いパーティや合コン、インターネット等で様々な業種の方々とお会いしたが、付き合うまでに至らなかったが、友人との飲み会で成果を得た。結婚は今は考えていないが、同棲中なのでこのままうまくいけば結婚する可能性もある」(36歳不動産業/バツ1子なし)
「仕事を通じて出会った彼女+猫と同棲を始めた。結婚も考えている」(42歳会社経営/バツ1子なし)
「飲食店で出会いました。しばらく付き合って、自然な流れで結婚もありだと思っています」(43歳会社役員/バツ2子あり)
「大学時代のサークル仲間と再開して付き合いだした。お互いバツイチで子なしですが、子供が欲しいので結婚の話も出ている」(37歳出版社勤務/バツ1子なし)
出会いに対してガツガツしている人はほとんどいない印象だ。友人との飲みの場や行きつけの店、仕事がきっかけなど、婚活を意識しないで出会うことが多いようだ。そして同棲率が高いのも特徴だった。なぜなのか聞いてみると、「一緒に生活してみないとわからないことがあるから」と全員が口を揃えた。


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