今、ファッション界を貫くストリートの潮流。その中心部は、紛れもなくスケータースタイルにある。
それって若者のもの? 答えは否。リアルに’90年代を知る第一世代の我々だからこそ着たい服。それは、本物ブランドということになるだろう。
「オンブレニーニョ」のTシャツ
東京のスケートシーンの中心で長く活動する江川芳文さんと関 正史さんによるブランド。「家族のみんな、僕を探して」というピクトグラム調のプリントが面白い。
「アズ スタンダード」×「マークゴンザレス」のジャケット
スケーター界のレジェンド“ゴンズ”ことマーク・ゴンザレスのアートワークがプリントされたコーチジャケット。袖にはファイアパターンと「&GONZ」の文字が配置される。
「コンバース スケートボーディング」のスニーカー
名門コンバースが、リアルスケーターのためのコレクションをリリース。こちらはストリート感をチャッカタイプで、親子での展開。キッズ用はベルクロ仕立てになっている。
「AiE」のシャツ
スケーターなどのストリートキッズに向けた服作りを掲げて、ネペンテスNYオフィスに在籍する宮本健太さんが手掛ける。滑走時に背が美しくたなびく、ギャザー入りシャツは、ブランドの顔。
「ハフ」のフリースとスニーカー
[フリース]’02年、プロスケーターのキース・ハフナゲルがSFで設立。スケートカルチャーをファッションに結びつけた洗練されたスタイルで人気に。この服もパネル使いの配色にセンスが。
[スニーカー]スケートシューズらしからぬ上品なデザインの1足は、天才と言われるも、病魔に襲われ28歳で他界したプロスケーター、ディラン・リーダーのシグネチャーモデル。
「ダイム」のスウェット
スケートビデオのクルーたちが立ち上げたモントリオール発のスケートブランド。このスウェットのようにロゴ使いや色使いに大人のセンスが感じられ、スケートスタイルでなくとも応用が利く。
「ロングライブサウスバンク」のパーカ
ロンドンの有名スケボースポット、サウスバンクの解体に反対、継続を求めるスケーターたちが立ち上げた保護団体のパーカ。背面のプリントはサウスバンクの象徴である柱の図面。
「パウエル・ペラルタ」のTシャツ
スティーブ・キャバレロやトミー・ゲレロなど名だたる面子が在籍したボーンズ・ブリゲードを擁するレジェンダリーブランド。左はキャバレロのシグネチャー。右は、彼らが作った伝説的ムービーのモチーフ。
渡辺修身、鈴木泰之、蜂谷晢実、高橋絵里奈(清水写真事務所)、比嘉研一郎=写真 星 光彦、来田拓也、松田有記=スタイリング 髙村将司、いくら直幸、今野 壘=文