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2019.03.26

ライフ

今、世界が見つめる中国のハワイ 〜Asian Paradise〜

ただくつろぐだけでも気持ち良い時間を過ごせ、サーフィンをした瞬間に人生は大きく変わってしまう。ひとつのシーンからそんな海の魅力を発見していくコラム。

今回は「Asian Paradise」

国際的リゾートを目指し開発が進む中国・海南島
国際的リゾートを目指し開発が進む中国・海南島。ベトナムとフィリピンの間に位置し、緯度はハワイと同じ。年間平均気温が25度を超える常夏の様子から中国のハワイとも言われる。
その恵まれた環境を背景に、カジノの認可や当局の規制を受けずにインターネットができる地域の設置という案が浮上するなど、政府肝いりで観光業と地域経済の活性化が叫ばれてきた。彼らが狙うのはロシアをはじめとする欧州やアジア諸国の富裕層。
しかし海南島に注目するのはサーファーも同様である。南シナ海に面する日月湾(リーユエベイ)を筆頭に、グッドウェーブが楽しめるためだ。既に毎年のように国際大会が行われ、昨年にはヴァンズがサポートするロングボードイベントが開催された。
元世界チャンピオンのジョエル・チューダーがコンセプターを務める招待制のもので、長らく欧米で展開していた同イベントがアジアに初上陸。世界屈指のスタイルマスターが日本を飛び越え海南島に集結した。
memo
実は10年以上も前に海南島は日本のサーファーに紹介されている。しかし同時期により近い南台湾の波が紹介され始めたこと、アクセスが広州や香港などを経由する必要があることから、渡航する日本のサーファーは多くなかった。
最近、海南島の波が再注目されるようになった背景には国際大会の開催がある。世界レベルの選手たちが華麗にサーフィンする動画がオンライン上に溢れ、波の良さに注目するサーファーが増えたのである。

ジミー・ウィルソン(ヴァンズ)=写真 小山内 隆=編集・文


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