グラフィックものはちょっと。と敬遠する向きには、クレイジーパターンはいかが。トラッドウェアから発生した正統感は、腰の重い我々の背中を押してくれるだろう。
一度手にしてしまえば、こっちのもの。何より装うのが、楽しくなるはずだ。
「ヒステリックグラマー」のジャケット
大雑把に言えば“ミリタリー・ミーツ・アウトドア”。オリーブカラーの身頃にレッドとブルーをリズミカルに配置して獲得されたリミックス感は、ブランドが誇るセンスの賜物だ。
「エンジニアド ガーメンツ」のジャケット
大きさの異なるドット地2種類と無地を切り替えたブランド定番の「ベイカージャケット」。パッチポケットも本体に溶け込んでしまうほど、高い柄合わせの技術が見て取れる。
「ミッソーニ」のニットとカーディガン
ニットの魔術師の異名を取るミッソーニ。お家芸のグラフィカルな文様と独特の色使いに、高度な独自技術を駆使したマルチパターンニットは、春先の装いを賑やかに彩るはず。
「インディビジュアライズド シャツ」のシャツ
今もニュージャージーの工場で生産が続けられるアメリカンシャツの名門の作。左と右は同系色に、中はカラフルながらオックスフォード無地、と使い勝手は良好だ。
「マッキントッシュ」のコート
昨今コラボも積極的な名門だが、インラインにも遊び心あるアイテムが増加中だ。ラグランのゴム引きコート「ジェンツ」は、袖と前後の身頃のカラーリングを大胆に切り替えている。
渡辺修身、鈴木泰之、蜂谷晢実、高橋絵里奈(清水写真事務所)、比嘉研一郎=写真 星 光彦、来田拓也、松田有記=スタイリング 髙村将司、いくら直幸、今野 壘=文