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2019.03.08

かぞく

離婚後に待っているのは「新たな青春」。代償で得た自由を無駄にしない方法

連載「オーシャンズ X :幸せな離婚編」vol.8
「離婚したんだ」と話せば大抵は憐憫の眼差しを向けられるだろう。だが、長い目で見ると必ずしも不幸な出来事とは限らない。バツは見方を変えるとX(エックス)という“未知数“を表す記号にもなるのだ。3組に1組が離婚すると言われている今、本連載では「幸せな離婚」について論究していく。
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離婚後に帰るのはシーンとしたひとりの部屋。そしてお財布まで寂しい……。だが、それと引き換えに得たのは、”自由”と言う名の贈り物だ。
20人の離婚経験者に取材を重ね、「離婚して良かった」と答えた人の意見に耳を傾けると、与えられた”自由”をポジティブに捉えて、離婚後に第2の青春を謳歌する姿が浮かび上がって来た。
■その①:仕事に生きる
失ったからこそ、本気で仕事に向き合った1年間
「離婚しなかったら、会社を立ち上げていなかったと思う」
そう語るのは会社経営の37歳・バツ1子なしの男性。今では月に1度、海外を飛び回り、仲間との共同経営でビジネスに打ち込んでいる。
「離婚当時はサラリーマンだったので、財産分与で約150万円を渡したのはかなりの痛手でした。パート勤務だった元妻は実家に帰ったので、家賃23万円の2LDKの賃貸マンションを引き払って1K・月12万円の賃貸を再契約しました」
どうせなら、好きな街に住んでみたいと考えて、学生時代に憧れていた恵比寿を新居に選んだという。
「金もない、部屋は狭い、料理をしないので冷蔵庫もない。周りの友人が父となりマイホームを持つのを傍目に焦りもありましたが、一方で学生時代に戻ったような開放感もありました。結婚しているときはできなかったのですが、都心に引っ越したことで朝まで飲み屋で仲間と過ごす機会も増えました」。
その語らいの中で、今手掛けているビジネスの草案を思いついたという。何も失うことがない今だからこそ、思い切りやってみよう。そう考えて1年間昼夜問わず働き、ビジネスを軌道に乗せたという。
今では海外出張の土産を“彼女未満、友達以上”の女性に渡すのが出張後の楽しみのひとつだとか。妻と過ごす時間がなくなり、夫婦生活に費やすコストもなくなったことで、すべてが自分のものになるのが離婚後の生活。その時間を“チャンス”と捉えられるかは離婚後の生活の満足度を大きく左右するのだろう。
■その②:趣味を満喫する
家事下手のメタボ男が、料理上手なキャンパーに
「色々な意味で若返った。もう一度、自分を磨こうという意識が芽生えました」。
と言うのはバツ2、子ありの会社役員の42歳の男性。
「結婚しているときは、家事はすべて妻任せでした。ですが離婚後、自由ができたので週末ごとに趣味だったキャンプに行くうちに、料理に目覚めたんです」。
彼が見せてくれたインスタグラムには麻婆豆腐にカレー、グリルなどプロ顔負けのキャンプ飯が並ぶ。
「今では、毎日料理するようになりましたね。栄養面も糖質オフを心がけています」。
キャンプには男女で行くことも多いそうで、異性の目を気にしてジムにも通い出したそう。
「そうこうして過ごしているうちに、2年間で10キロ痩せました。自分の外見には無頓着でしたが身だしなみにも気を使うようになりましたね。体力もついたので先日は仲間たちと富士山を制覇しに。あの朝焼けを見たら、自分の選んだ道は間違っていなかったと感じました」。
と語る。今はアウトドア仲間で8歳年下の看護師の女性と交際中だと言う。交際3年を迎えるこの春、プロポーズも計画しているとか。
離婚によって得た解放感の中、新たな自分の一面に出会えたケースと言えるだろう。もしも離婚によって喪失感に苛まれているのなら趣味を見つけるのも人生を変える一手だ。


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